ニキビ、汗が気になる
ニキビは、中学生あたりの時期に、性ホルモンの影響でできやすくなります。ホルモンの分泌が増えると皮脂(あぶら)の分泌も盛んになり、毛穴がつまりやすくなります。するとアクネ菌などが増えて炎症し、ニキビと呼ばれる状態になります。
皮脂の分泌は男の子のほうが多いので、どんなに清潔にしていてもニキビに悩むことが多いものです。ブツブツとできるので、気になり指などでつぶしてしまうと、さらに炎症を起こしてひどくなったり、あとが残ってしまうことがあります。清潔に保つことを心がけると効果的です。
また、汗のツンとするにおいも気になるところ。汗には体温を調節する大事な役割があります。アポクリン腺という汗をかく器官が発達することで、においが変化するのです。においが気になるときには、まずは、清潔にすることからはじめましょう。気になるときはにおいをおさえるスプレーやシートなどの制汗剤を使ってみましょう。
ニキビができる原因
- 肌のあぶらの分泌が増えたため
- あぶらが毛穴につまりやすくなるため
- アクネ菌などの細菌が増えたため
- 生活リズムの乱れ、ストレス、乾燥や刺激など
ニキビ対策
- 洗顔料でやさしく洗い、清潔にする
- 皮脂がつきやすい枕カバーはこまめに交換する
- 肌荒れに効果的なビタミンを含む野菜や果物をとる
ONE POINT
- ニキビも汗も、対策として清潔にすることが大切
- バランスのよい食事、睡眠を心がけて、生活リズムを整える
- 誰にでも体臭はあるものなので、汗のにおいは気にしすぎないで
- 気になる場合は、皮ふ科などの専門医に相談しよう
【出典】『12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育』著: 高橋幸子
【書籍情報】
『12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育』
著:高橋幸子
男の子の「気になっているけれど、面と向かっては聞きづらいこと」パパママの「どうやって伝えたらいいかわからないこと」にこたえます!これから思春期を迎える男の子、思春期の入り口に立った男の子が知っておきたい「性の知識」をわかりやすく紹介。マンガ・イラスト図解・全編フリガナつきの読み物で、子どもひとりでも、家族でも読める1冊です。学校では教えてくれない、パパやママも伝え方がわからない、
・これから起こる体の変化と対応法
・家族や友達との距離感が変化し、心にも変化が訪れたときの対応法
・SNSや友達同士の噂に惑わされないための正しい「性の知識」の身につけ方
・体と心の変化に困ったとき、悩んだときの相談先の見つけ方
などを解説。
性教育は子どもを守るだけでなく、子どもの自己肯定感をも高めることができます。誰しも体や心に「境界線」をもっていることを学ぶので、自分も人も大切にできる・人と心地よい関係を築けるようになります。著者は、産婦人科医のサッコ先生こと高橋幸子先生。全国の小学校・中学校で性教育の講演を行ない、子どもたちの多くの質問に答え続けている高橋先生の、科学的にわかりやすく伝えるコツも満載です。
公開日:2024.08.04