あそび09:ふわふわ風船
こんな子におすすめ!
- 力加減がむずかしい
あそびかた
- 風船をもって準備する
- 自分のタイミングで風船を繰り返しつきあげる「1・2・3…」
風船をふくらませて、手のひらでポンと上につきあげます。 強く力を入れすぎると風船がうまく手に戻ってこないので、力加減の調整が必要になります。また、風船をしっかり目で追って、風船のタイミングに合わせることも必要です。何回風船をつきあげられるかを楽しみましょう。
効果とねらい
- 動くものを目で追う力をはぐくむ
- 風船をつきあげる力加減を調整する
- 風船の動きに体の動きを調整して合わせる
注意点
- ひとりで繰り返すのがむずかしい場合は、大人と一緒に遊ぶ
- ぶつからないように広い場所でやるようにする
あそぶときのアドバイス
動く風船を目で追いかけて、それに体を合わせていく遊びです。この目の動きを「追従性眼球運動」といいます。この眼球運動は、ものの形を捉えて、人との距離感を測り、体のバランスをとるときに必要です。年長になると十分に機能するといわれており、風船を使うことで、この動きが自然と引き出せます。風船は適切に力を入れないと変な方向に飛んでしまいます。肩関節から腕をしなやかに、適切な力加減で動かすことがポイントです。繰り返し遊ぶことで、コツがつかめてくるでしょう。
遊びをアレンジ
風船バレー
大人と、もしくは子どもどうしで2人1組になって打ち合います。続けることが目的なので、打ち合いやすいようにそっと風船をつきあげましょう。
みんなで風船バレー
3人以上で輪になって、風船を打ち合います。みんなで声をかけ合いながら、できるだけ長く続けられるようめざします。
ここからやってみよう!
「ふわふわ風船」は、ゲーム性も高く、ひとりでつきあげる回数の記録を更新させる楽しみや、2人で協力したり、3人以上で遊ぶことを楽しんだりすることができます。ふわふわ飛ぶ風船は見ているだけで楽しい気分になりますし、子どもが好きな色の風船を選べるとさらに気分もあがるでしょう。
【出典】『発達が気になる子の感覚統合遊び』著:藤原里美
【書誌情報】
『発達が気になる子の感覚統合遊び』
著:藤原里美
子どもの困った行動には意味があり、感覚統合の視点から理解すると、これらは感覚情報の処理がうまくいかない結果であることがわかります。感覚統合は「発達凸凹」の子どもたちの支援に重要で、「遊び」を通じて子どもの能力を引き出す方法が強調されています。「発達が気になる子の感覚統合遊び」では、理論編と実践的な遊び編で構成されており、100以上の遊びを紹介しています。遊びを通じて子どもの情動を安定させ、成長を促すことを目的としており、子どもの理解と支援を促し、幸せな未来を共に築くために読んでおきたいおすすめの一冊です。
公開日:2024.08.23