競馬場で使用される芝とダート
JRAのすべての競馬場には、芝生の上を走る芝コースと、砂の上を走るダートコースがあります。芝コースに用いられる芝のタイプは3つ。野芝、洋芝、また野芝の上に洋芝の種を蒔く“オーバーシード”です。全国に10ある競馬場の、気候や季節に、最も適したものを使うことで、常に青々とした芝をキープすると共に、馬の脚にも優しいレースコースを作っています。
ダートは英語に直すと“Dirt”、つまり“泥”ですが、これはお手本にしたアメリカの競馬場に倣った言い方。雨の多い日本の競馬場に、水捌けの悪い泥は合わないので、日本のダートは“Sand”、つまり“砂”を使っています。ちなみに、ダートの砂は、JRAのすべての競馬場で、青森県六ヶ所村の海砂を使用しています。
【書誌情報】
『究極の競馬ガイドブック 自分で“勝ち馬”を探せるようになる』
著者:長谷川雄啓 JRAビギナーズセミナー講師
競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくので、まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導いてあげるのを目的とした本です。
公開日:2020.08.04