がつプロ変化球大事典〜カーブ編〜
変化の仕方から握り、歴史、使い手で全て教えます!
知ってるようで意外と知らない変化球のウンチクを「がっつり」掘り下げる。今回は一番古い変化球であり、一番最初に覚える変化球であり一番難しい変化球と言われるカーブにスポットライトを当ててみる!
大量のスピンで激しい落差左右にも大きく曲がる
桑田真澄/読売ジャイアンツ,パイレーツ
桑田真澄は身長174センチと体格には恵まれず、速球の最高速は140キロ台半ばと驚くほどではなかったが、すべてにおいて能力が高い投手だった。特に狙ったところにビタッと決めるコントロールと、カーブの完成度の高さが抜群。直球とカーブのコンビネーションで打ち取るスタイルは、PL学園在学中に確立されていたから、甲子園5回出場で、優勝2回、準優勝2回、ベスト4が1回、20勝3敗という図抜けた記録を作り出せた。桑田真澄のカーブは球速115キロ前後と極端に遅くはなく、軌道もそれほど大きな弧を描かなかったが、打者の頭ほどの高さまでいったん浮いてからブレーキ鋭く、左右にも大きく曲がるのが特徴。カーブについて本人は「一番始めに投げた変化球」であるが「一番投げるのが難しい」と語っている。
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公開日:2020.07.25