がつプロ変化球大事典〜カーブ編〜
変化の仕方から握り、歴史、使い手で全て教えます!
知ってるようで意外と知らない変化球のウンチクを「がっつり」掘り下げる。今回は一番古い変化球であり、一番最初に覚える変化球であり一番難しい変化球と言われるカーブにスポットライトを当ててみる!
ノーコン速球王からナックルカーブ使いに変身
五十嵐亮太/東京ヤクルトスワローズ
かつてはノーコン上等の速球王だったが、トミー・ジョン手術、MLB挑戦を経て、パワーと技術を兼ね備えた円熟の投手に生まれ変わった。組み立ても150キロ台後半の速球で追い込み、フォークで空振りを取る以前のものとは大きく変化した。現在は150キロ前後で安定した速球がおよそ5割、続いてカーブで3割強、カットボールが1割ほどでフォークはごくわずか2%ほど)だ。五十嵐亮太のカーブは中指に添えた人差し指の爪を立てて握ることから「ナックルカーブ」と呼ばれる。腕やヒジの使い方はカーブと同じ。親指と中指の間から抜く時、人差し指が支点となって強いスピンを生む。球速はカーブにしては非常に速く130キロ前後から135キロ前後。いったん浮いてから急激に沈み込むタテの変化は、まさに魔球の軌道だ。
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公開日:2020.07.27