Bリーグ歴代王者③
2024‐25シーズンも大きな盛り上がりを見せている国内プロバスケットボールリーグ=Bリーグ。B1、B2、B3各カテゴリに所属するクラブが「優勝」を目指して熱い戦いを繰り広げていますが、『ラブすぽ』では今回、過去のB1王者を一挙にご紹介! Bリーグが歩んできた道程を改めて振り返ってみましょう。
【全3回の第3回】
■2022‐23シーズン
年間王者:琉球ゴールデンキングス
東地区優勝:千葉ジェッツ
中地区優勝:川﨑ブレイブサンダース
西地区優勝:琉球ゴールデンキングス
Bリーグ開幕7シーズン目にして、ついに西日本のクラブが頂点を極めたのが2022‐23シーズン。その快挙を成し遂げたのは、やはり琉球ゴールデンキングスでした。このシーズンを含めて、7シーズンで地区優勝は6回。「西地区には敵なし」でありながら年間王者には届かなかった琉球が、ついに悲願を達成。クォーターファイナルでは名古屋ダイヤモンドドルフィンズを、セミファイナルでは河村勇輝選手率いる横浜ビー・コルセアーズを連勝で下し、ファイナルでは東地区優勝、リーグ最高勝率の千葉ジェッツと激突。第1戦は二度のオーバータイムにもつれ込むファイナル史上屈指の激戦を制し、琉球が先勝すると、2戦目は第1クォーターから試合を優位に進め、最後は千葉Jを突き放す形で88‐73で勝利。敗れた千葉Jは富樫勇樹選手が2試合で55得点、17アシストと奮闘するも、二度目のチャンピオン奪取とはなりませんでした。
■2023‐24シーズン
年間王者:広島ドラゴンフライズ
東地区優勝:宇都宮ブレックス
中地区優勝:三遠ネオフェニックス
西地区優勝:名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
Bリーグ開幕8シーズン目となった2023‐24シーズンは、チャンピオンシップで「史上最大の下克上」が起こったシーズンになりました。主役となったのは、西地区3位、リーグ全体7位でチャンピオンシップ進出を決めた広島ドラゴンフライズ。広島は開幕からなかなか波に乗れず、シーズン中に今シーズン限りでのヘッドコーチ解任を発表。この時点ではブースターはもちろん、おそらくはクラブ運営陣の中にも「ファイナル制覇」を予想する人はいなかったかもしれません。それでも広島はシーズン終盤に勝ち星を重ね、チャンピオンシップではクォーターファイナルで三遠ネオフェニックス、セミファイナルで名古屋ダイヤモンドドルフィンズと、地区優勝クラブを次々と撃破。ファイナルでは琉球ゴールデンキングスと史上初めて西日本のクラブ同士でのファイナルを戦い、2勝1敗でクラブ史上初の年間王者に。過去にもリーグ界からファイナルを制覇したクラブはありましたが、下馬評を考えれば広島のファイナル制覇が「史上最大の下克上」なのは間違いないでしょう。
文・花田雪
公開日:2025.03.04
