華麗な守備に加え、打率も3割台をキープ!!
今年からヤクルトスワローズに加入した新外国人アルシデス・エスコバー内野手(33)。
メジャーでゴールドグラブ賞を獲得した華麗な守備に加え、日本の野球にも慣れ打撃でも存在感を示し始めている。
エスコバーはメジャー11年間で1,437試合に出場し通算1,367安打を記録、さらにオールスター出場やア・リーグ優勝決定シリーズのMVPを獲得するなど、輝かしい実績をひっさげヤクルトスワローズに入団。だが、オープン戦や練習試合では打率1割台と期待されていた打撃が低迷していた。
そんな中、日本の野球に順応すべく打席後ベンチに戻ると、一人ノートにメモを取る姿が映し出される。対戦投手の球種や癖、日本のストライクゾーンについてメモを取っていたに違いない。経験・実績ともに申し分ないエスコバーであっても、環境が変わる難しさを感じていたのだろう。
しかし、シーズンに入るとシュアなバッティングでヒットを積み重ね、7月15日の阪神戦(甲子園)では来日初ホームランを放つなど、7月23日現在、打率3割台をキープしている。
また、ショートの守備では持ち前の軽快なフットワークと強肩でメジャー級のプレーを連発。7月1日の広島戦(神宮)では、ヤクルトが1点リードの9回表2アウト1・3塁。抑えの切り札石山泰稚投手が投じたスライダーを広島高橋大樹がとらえ、ショートの頭を超すと思われたライナーを放つも、エスコバーのジャンピングキャッチでゲームが終了しヤクルトが逃げ切った。この他にもエスコバーの守備力がポイントで勝てた試合がいくつもあった。
ここ数年ヤクルトスワローズは遊撃手のポジションを固定できずにいたが、そこにエスコバーが定着しつつある。また、チームメイトでライバルの西浦直亨もすでに5本の本塁打を放つなど、エスコバーの活躍が他の内野手に刺激を与えていることも確かだ。これからの戦いでも、どのようなプレーでファンを沸かせてくれるのか楽しみである。
華麗な守備に加えシュアなバッティング、いつもニコニコ笑顔の新助っ人“エスキー”がヤクルトスワローズに新風を吹かせている!!
公開日:2020.07.24