無敗の二冠馬にはトウカイテイオーなど名馬がズラリ
史上初の「牝馬無敗三冠」を達成したデアリングタクトに続けと、今週はコントレイルがディープインパクト以来の史上三頭目の無敗三冠に挑む(三冠馬は7頭)。
菊花賞の出走馬を見るとコントレイルのライバルは皆無で、ここは余程のアクシデントがない限り、確実に決めてくるのではないかと思われる。その理由として、コントレイルの常に2着だったサリオスは毎日王冠(GⅡ)を選択(勝利)し、距離が合わない菊花賞を回避。そもそもクラシックの2戦で、勝負は決着済みだった。
その他の馬たちも、コントレイルと対戦して負けている、またはコントレイルが負かした馬たちに負けた馬ばかりだ。
その中で唯一対戦していないで、且つ負けていない馬が一頭。それが「バビット」だ。そのバビットしだいでは、世紀の大どんでん返しがあるのかもしれない。
結果が判明する前に【無敗の三冠馬】になれなかった、無敗二冠馬を振り返ってみよう!!
1951年「トキノミノル」
走ればレコード勝ちで圧勝していた怪物。しかしダービーを制覇した5日後から体調を崩し、その後に破傷風と発覚。一時は回復に向かうかと思われたが、急変し破傷風に伴う敗血症で死亡。戦後の中央競馬で10走以上した馬で唯一の無敗を記録している馬。
1960年「コダマ」
無敗で二冠を制覇するも、秋に入り不振に陥る。前哨戦で2着と初の敗北を喫すると、菊花賞でも負けてしまう。引退後は種牡馬となり、桜花賞を制したヒデコトブキなどを輩出した。
1991年「トウカイテイオー」
初重賞を皐月賞で飾り、ダービーも無敗で制し、親子2代(父シンボリルドルフは、1984年に無敗三冠を達成)の無敗三冠制覇の期待も高まる。だがダービーの表彰式後に骨折が判明し、長期休養のため菊花賞を断念。
その後は、何度も終わったと思われる中、不屈の闘志で跳ね返し、前回の出走から中364日でのGI勝利(1993年の有馬記念)を挙げ、長期休養明けGI勝利の最長記録をマークするなど、GⅠ通算4勝。種牡馬としても産駒からGⅠ馬を輩出するなど活躍。
1992年「ミホノブルボン」
朝日FSを制覇しての無敗2冠馬で、臨んだ最後の菊花賞。もともと距離に不安があり、レースではライスシャワーに敗れ2着。だがマチカネタンホイザに一時は抜かれながらも差し返し2着でゴールと意地を見せた。その後は脚部不安を発症し引退し、種牡馬となる。
果たしてコントレイルは、ディープインパクト以来の無敗三冠馬となるのか?
発走は、10月25日 京都競馬場 11レース 15時40分予定。
公開日:2020.10.25