助っ人外国人列伝/台湾編
日本球界で輝いたアジアの雄!
北米出身のメジャーリーガーだけが「助っ人外国人」ではない。WBCや五輪における最大のライバル国で、名選手を多数輩出している韓国の助っ人たち。
破格の8年契約で巨人入団!波乱万史の壮絶な人生
趙成珉
NPB通算実働4年:(1996〜2002)
53試合11勝10敗11S 防御率2.84
アマチュア時代から「期待の逸材」として鳴らした趙成珉は1996年に異例の8年契約で巨人に入団。入団3年目の1998年にようやく台頭し、前半戦だけで7勝を挙げたものの、同年のオールスター戦で右肘を故障。このとき投手コーチだった権藤博横浜監督(当時)に「肘が痛い」と伝えたにもかかわらず聞き入れてもらえずに故障したと後に本人は語っている。この故障が影響し、本来の実力を発揮できないまま、契約期間を1年間残した2002年限りで巨人を退団。その後、韓国球界復帰を目指したものの、それもかなわず、事業の失敗、金銭トラブルによる訴訟、離婚など不幸が相次ぎ、2013年1月に首を吊った状態で発見された。享年39。あまりにも早すぎる「コリアンエクスプレス」の悲しい別れだった。
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公開日:2020.08.15