サマー2000シリーズチャンプにもなったナリタクリスタル
夏の2000m王者を決めるシリーズも、いよいよ最終戦の新潟記念が今週行われる。先週の札幌記念を勝ったノームコアが12ポイントでトップに立っている。しかし2位との差は1ポイント、3位との差も2ポイントと僅かである。
そのため新潟記念に勝った馬が、サマー2000シリーズのチャンピオンになる可能性が高い。トップのノームコア、2位のアドマイヤジャスタ、3位のクレッシェンドラヴは出走しない。出走予定馬の中では、3位に並んでいるアールスターが最右翼の一頭となる。
このサマーシリーズのチャンピオンは、13ポイント以上からが対象馬となる。アールスターは最低でも3ポイントを獲得しなければならず、昨年に続いて該当馬なし、と言うこともあり得る状況となっている。2年連続で該当馬なしでは寂しいため、新たなチャンピオンが誕生すること願うばかりである。
今回はこの新潟記念を勝って、サマーシリーズのチャンピオンを決めた個性派を3頭紹介しよう。
2007年「ユメノシルシ」
新潟記念が唯一の重賞勝ちで、且つ最後の勝利となっている。新潟記念を最後に左前脚に不安を発症したため、その後放牧されていたが、放牧先のプールで骨折のため死亡してしまった。悲劇のサマー2000シリーズチャンピオン。
2010年、11年「ナリタクリスタル」
新潟記念史上初の連覇馬。最初に勝った新潟記念で、サマー2000シリーズチャンピオンを決めている。連覇を達成した2011年の新潟記念が最後の勝利となり、その後11戦するも勝てず引退。現在は、新潟競馬場で誘導馬として頑張っている。
2014年「マーティンボロ」
怪我明けの小倉記念で2着とし、続く新潟記念で勝利。中日新聞杯に続いて重賞2勝目を飾り、さらにサマー2000シリーズのチャンピオンとなる。
その後は勝てず引退したが、ディープインパクト産駒と言うこともあり、フランスで種牡馬となり、現在も種牡馬として活躍している。
さあ今年は2年ぶりのチャンピオン誕生となるか⁉
発走は、9月6日 新潟競馬場 11レース 15時45分予定。
公開日:2020.09.05