夕日を見れば雨が降るかどうかわかるかも?「夕日の高入り」現象とは【最新の国際基準で見わける 雲の図鑑】

太陽が地平線より高い位置に沈んでいく? 夕日の高入り

地平線近くの雲が夕日を隠してしまう

夕方、西の空にある太陽は、山や建物などの障害物がない限り、地平線の向こう側へと沈んでいきます。

ところが、障害物とは関係なく、太陽が地平線に到達する前に、高い位置で姿を消してしまうことがあります。これが「夕日の高入り」です。

西の空の地平線付近に雲があって、この雲が太陽を完全に遮ってしまうのが原因です。雲の種類は、おもに高層雲の不透明雲です。

一般に、地平線近くの空にあるものは、手前にあるものが上に、遠くにあるものが下に見えます。 そのため夕日の高入りをもたらした地平線付近の雲は、今いる場所からかなり離れた位置にあります。

しかし、日本の天気は西から東に変わる傾向があるため、西の空にある分厚い雲はいずれこちらにやってきます。そのことから「夕日の高入りは雨」といわれています。

【出典】『最新の国際基準で見わける 雲の図鑑』著:岩槻秀明

【書誌情報】
『最新の国際基準で見わける 雲の図鑑』
著:岩槻秀明


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