甘いものを食べるタイミングと量を考えよう
スイーツなどの甘いものは、適量であれば練習や試合時の補食としても活用することができますが、食事に影響するような時間帯に食べてしまうと、メインの食事量が減ってしまったり、栄養バランスが偏ってしまったりすることが考えられます。
特に寝る直前に甘いものを食べてしまうと、就寝中も胃腸は働かなければならなくなりますし、余分なエネルギーは体脂肪として蓄積されるだけではなく、朝食時にも食欲がわかず、欠食して栄養バランスを乱す原因ともなります。
糖質をエネルギー源に変換させるためにはビタミンB1の働きが不可欠ですが、甘いものを多くとり、糖質に偏った栄養摂取では体内のビタミンB1が不足しがちになります。
ビタミンB1は疲労回復に役立つビタミンといわれており、これが不足してしまうと、運動などで蓄積された疲労がなかなかとれないということになります。
エネルギー源の補給として甘いものを食べるのであれば、食事に影響を及ぼさない程度の量にとどめることが大切です。
また洋菓子よりも和菓子のほうが比較的脂肪分が少ないので、どら焼きやおまんじゅうなどを準備して、運動時のエネルギー源補給という目的で食べるようにしましょう。
甘いものは体だけではなく気持ちの面でもリフレッシュすることにつながります。
スイーツはご褒美として楽しみながら、食べるようにするといいですね。
【書誌情報】
『基礎から学ぶ スポーツセルフコンディショニング』
著:西村典子(アスレティックトレーナー)
近年、セルフコンディショニングという言葉を聞けば、自分自身で自分の体を良い状態に保つための取り組みであることが理解されるようになってきましたが、やはり、その内容は奥が深く、まだまだ正しい知識が広まっていないのが現状です。そこで、本書では、数々のプロスポーツ選手を指導した経歴を持つ日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーである西村典子氏による環境に頼らず自分自身をアップデートする基礎から学ぶセルフスポーツコンディショニングを3つのパートに分けてわかりやすく紹介。結果を出すアスリートは必ず実践しているコンディショニングは必見です。
公開日:2019.09.10
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