助っ人外国人列伝/アジア経由来日編
米球界発、アジア経由、日本開き!
韓国,・台湾などのアジア発の選手が近年の外国人選手のトレンド。いずれもキャラの濃い選手ばかりだったこれまでのアジア経由の選手たちをここで振り返ってみよう。
王の本塁打記録に並んだアジア発の長距離バッター
アレックス・カブレラ
NPB通算12年:(2001〜2007)
1239試合 打率.303 357本塁打 949打点
2002年に55本のホームランを放ち、シーズン最多本塁打(当時)のタイ記録を樹立したカブレラ。彼もまた、1999年に台湾リーグで活躍していたアジアリーグを経由した選手の一人である。アリゾナ・ダイヤモンドバックス時代のチームメイト、ランディ・ジョンソンが「こんなに飛ばす奴を今まで見たことがない」とコメントするほどの飛距離を武器に来日したのが2001年。同年のペナントレースが開幕すると、64試合で30本塁打を放ち、プロ野球タイ記録を樹立。同僚のマクレーンとのコンビは「ツイン・バズーカ”と称され、他球団からは恐れられた。カブレラ自身、シーズン通算でも1年目の選手としては史上最多となる49本塁打を放った。その圧倒的なパワーにさらなる磨きがかかったのが2002年。腰痛で6月に登録を抹消するなど体調は決して本調子ではなかったが、復帰した7月から9月までに史上初となる3カ月連続の2ケタ本塁打を記録。結果的に当時のシーズン記録となる55本まで本塁打数を伸ばし、堂々のシーズンMVP。西武のリーグ優勝にも大きく貢献した。
その後も圧倒的な打棒でパリーグの打撃タイトルを獲得し、チームを移籍してもその存在感は薄れなかったが、一方でトラブルの多い選手としても知られている。2002年に台湾時代からの犬猿の仲とされたミラバル(日本ハム)から死球を受けたことで乱闘騒ぎを起こすなど、2012年のNPB在籍期間で7度の退場を記録。晩年には薬物疑惑に巻き込まれるなど、トラブルが相次いだ。しかし、打席で背中を後方に反る独特な構えは高校時代の平田良介(中日)や中田翔(日本ハム)をはじめ、当時の野球少年たちに伝播するほどの人気を誇っていたのは確か。あの強靭な筋力から放たれた特大本塁打の記憶は未だに消えない。
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公開日:2020.10.06