新人王は数字ではなく、記者投票で決まるという現実
この状況で巨人ファンは何を思いながら観戦しているか?
優勝は決定的なので、試合結果に一喜一憂することは少なくなったはず。
そうすると、お気に入りの選手の活躍や、今後の巨人を担う新人の台頭を期待しながらの観戦という状況のファンが多くなってきていることだろう。
10月4日に先発した戸郷翔征はリリーフ陣に救われた形での勝ち負け付かずで8勝4敗のまま。
新人王争いでのライバルと目される広島・森下暢仁は7勝3敗。
残り約30試合となってきたこの状況で、この1勝差は意外と大きいという現実がある。
新人王のタイトルは記者投票によって選ばれるのだが、仮に勝利数で並んだ場合、記者はどちらに投票する気持ちになるだろうか?
多くは「優勝に貢献した」という付加価値の付く戸郷翔征だろう。
そうすると、広島・森下暢仁が新人王となるには戸郷翔征を1勝上回る勝ち星をあげた時と想定され、現在の1勝差は実質2勝分の差ということもできる。
ここからは私の勝手な希望を書くことをご了承いただきたい。
巨人-広島戦は残り6試合組まれている。10月13日~15日、11月3日~5日の3連戦が2カードだ。
どこかで、新人王候補2人の投げ合いを見たいと思うのは私だけではないはず。
いまから原辰徳監督、佐々岡真司両監督による粋な計らいを期待してしまう。
公開日:2020.10.05