温暖化は近年の猛暑や大雨を引き起こしている【眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話】

【動画でより分かりやすく!著者自らがお教えします!】

温暖化は近年の 猛暑や大雨を引き起こしている

温暖化の影響がすでに現れている

ここ数年、夏の暑さや雨の降り方が、昔とは違うと感じたことはないでしょうか。実際に、猛暑日の日数や大雨の頻度は増えています。

最高気温が35°C以上の猛暑日の日数は、1910年以降増加しています。特に東京や大阪などの大都市では、地面の舗装や建物の密集などによる「ヒートアイランド現象」が影響し、全国平均を上回るペースで気温が上昇しているのです。2024年には、熱中症による5~9月の救急搬送者数が、2008年の統計開始以降最多の97,578名となったほか、2018年7月や2023年7月の猛暑は、温暖化が進んでいなければ起こり得なかったという研究もあります。

さらに、降水量が1時間に80ミリ以上の猛烈な雨の日数も増えています。短時間に大量の雨が降ると、これまで被害のなかった地域でも災害が起こるおそれがあります。年間降水量に大きな変化傾向は見られないものの、雨が降らない日も増えていて、雨の降り方が極端になっているのです。また、近年の大雨事例のいくつかにおいても、温暖化の影響で発生する確率や強度が高まったとする分析結果も出ています。

温暖化対策は進めつつ、今後も猛暑や大雨が続くことを前提に、自分や大切な人を守る行動を心がけていきましょう。

猛暑日 (日最高気温35°C以上)の年間日数

最近30年間 (1995~2024年) の平均年間日数 (約3.0日) は、 統計期間の最初の30年間 (1910~1939年)の平均年間日数と比べて約3.9倍に増加している。 棒グラフは地点あたりの年間日数、 折れ線 (青) は5年移動平均値、 直線 (黒) は長期変化傾向を示す。

猛烈な雨 (1時間降水量 80mm以上)の年間日数

猛烈な雨は、1980年頃と比較して、おおむね2倍程度増加している。 棒グラフは年 発生回数、 折れ線 (青) は5年移動平均値、 直線 (黒) は長期変化傾向を示す。

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【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話』著:荒木健太郎/太田絢子/佐々木恭子

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話』
著:荒木健太郎/太田絢子/佐々木恭子

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