好きな米のタイプはどれだ? 米は4タイプに分けられる【眠れなくなるほど面白い 図解 米の話】


米は「粒の形」と「成分」で4タイプに分けられる
見た目も食感もそれぞれ異なる
米は、粒の形によって「短粒種」と「長粒種」に、成分の違いによって「うるち米」と「もち米」に分けられます。この2軸の組み合わせにより、4つのタイプに分類されます。それぞれ形や食感、味わいが異なり、食べられている地域や料理もさまざまです。
私たち日本人の主食として食べられているのは、短粒種のうるち米。日本で流通する米の大半を占めます。ほどよい粘りがありながら、ふっくらとした飽きのこない食感が魅力です。
赤飯やおこわに使われるのは、短粒種のもち米です。おはぎなどの和菓子にもよく使われており、粘りが強く、もっちりとした歯ごたえになります。粒はやや丸く白く濁っており、吸水しやすいため、炊く前にしっかり浸水させると仕上がりがよくなります。
インドやタイなどで主に食べられているのは、細長い形をした長粒種のうるち米です。バスマティライスやジャスミンライスが代表で、パラッとした口当たりと芳しい香りが特長。カレーや炒め物との相性に優れています。
そして日本ではあまりなじみがありませんが、ラオスなどでは長粒種のもち米も主食とされています。「カオニャオ」と呼ばれ、やや控えめな粘りと、もっちりとした独自の食感が特徴。蒸すとつややかな光沢が出るのも美点です。
4つの米を比べてみよう!

食感が違う! 米の正体「でんぷん」

食感の違いを生み出しているのは、実は「でんぷんの種類」。「アミロペクチン」は粘りの強い成分が含まれており、その割合でもちもちした食感が構成されます。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 米の話』著:トキオ・ナレッジ
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 米の話』
著:トキオ・ナレッジ
スーパーなどでの米不足、転売、価格高騰などで、ニュースやワイドショーでここ最近毎日のように取り上げられる今いちばんのホットトピック「米」。
備蓄米の放出により、古米がスーパーやコンビニで置かれるようになりましたが、味や品質、衛生面、値段、美味しく食べる方法など、普段何気なく食べていた米について興味をもって調べる人が増えてきました。
また、近年糖質制限という逆風もある一方で、健康志向や和食ブームの高まりにより「米」の再評価も進んでいます。
本書は、私たちの食卓に欠かせない「お米」にまつわる知識・文化・歴史・雑学などを、図解を交えてわかりやすく、楽しく紹介する教養本です。
「“令和の米騒動”はひとつの原因では語れない」
「年々減少する米の消費量 それでも起こる米不足」
「備蓄米ってなに? 米に消費期限はないの?」
「外国米が日本市場になかなか入れない理由」
「炊飯器に放置された保温状態の米の消費期限は?」
「白米より栄養価アップ!今人気の分づき米とは」などなど
読めば誰かに話したくなる米知識が詰まった一冊です。
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