歴史を彩るラムカクテル ダイアナ妃を讃えた「天使の微笑み」とは【THE カクテルバイブル500】


ラム【天使の微笑み(Tenshi no Hohoemi)】

ダイアナ妃の来日記念に創作
1986年のダイアナ妃の来日を記念して創作。ロイヤルブルーを思わせる乳青色が、清楚な印象を演出している。イングランド王室の食卓を想像しながら、ラムの甘みと芳香をゆっくりと楽しみたい。

レシピ
クレームドカカオ(ホワイト):10ml
ブルーキュラソー:10ml
生クリーム:20ml
ガリアーノ:1tsp.
すべての材料と氷をシェーカーに入れ、シェーク。グラスに注ぎ、チョコレートを浮かべて完成。
ひとことメモ
1986年の「全国カクテルコンテスト」で金賞を受賞した著者の作品。当時は「レディダイアナ」の名で提供していたが、不慮の事故で亡くなったため名前を変更した。
ラム【トムアンドジェリー(Tom and Jerry)】

体を温める濃厚なホットカクテル
考案者であるアメリカの名バーテンダー、ジェリートーマスがネーミングの由来。クリスマスドリンクとして長く愛されているが、滋養強壮にも一役買ってくれる。寒い日や、風邪っぽいときなどに飲んで温まって。

レシピ
ブランデー:15ml
シュガーシロップ:2tsp.
卵(卵黄と卵白に分けておく):1個
熱湯:適量
卵黄にシュガーシロップを加え泡立て、別で立てた卵白を加える。そこにラムとブランデーを加え、軽く混ぜる。温めたホット用タンブラーに移し、熱湯で満たして完成。ブレンダーを使ってつくることもある。
ひとことメモ
名前を聞いてアメリカの某有名アニメを連想する人も多いが関連はない。ただなんとなく、飲んでいると愉快な気持ちになる。
ラム(Rum)とは
ラムは、17世紀にカリブ島で誕生。サトウキビの搾り汁(糖蜜)が原料。飲むと酔って興奮するということから、イングランドの一部で方言として使われていた「ラムバリオン(=興奮)」が名前の由来とされる。色はホワイト、ゴールド、ダークに分けられ、風味ではライト、ミディアム、ヘビーの3段階がある。
【出典】『THE カクテルバイブル500』著:北村 聡
【書誌情報】
『THE カクテルバイブル500』
著:北村 聡
ジン、ウォッカ、ラム、テキーラ、ウイスキー、ワイン、ビール、リキュールーーさまざまなお酒を使って、無限の楽しみ方ができるカクテル。いまや定番となったレモンサワーやハイボールもカクテルに含まれます。
本書は数々のコンテストで優勝経験をもつバーテンダー歴47年のエグゼクティブスペシャリストの北村聡氏による500種類のカクテルを紹介した大図鑑。カクテルはもともと「自由に楽しむもの」。
人気のマティーニ、ジントニック、マルガリータ、モスコミュール、ギムレット、カシスオレンジ、ソルティドッグなど定番から新作、日本酒を用いた北村氏のオリジナルカクテルまで、自分好みのカクテルが必ず見つかる、見るだけでも楽しい、必携の一冊。
「自分でつくる宅のみ派」もいれば、「BARで雰囲気も楽しむ派」、「知識や蘊蓄を語りたい派」(インテリアとして飾りたい人)など「カクテル」の楽しみ方はいろいろ。
どのニーズにも対応するよう、スタンダードから最新の人気カクテル(コンテスト受賞作品など)までは500種類以上のカクテルを網羅し、美しい写真と詳しいレシピで紹介、そのカクテルの誕生やまつわるエピソードなど解説する。
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