持ち前の打撃が開花!
10月15日に神宮球場で行われた横浜DeNAベイスターズとの一戦で、ヤクルトのプロ三年目宮本丈は「2番・サード」で先発出場した。一打席目にDeNAの先発、平良拳太郎の直球を見事な流し打ちでレフト前にはじき返し、4打席目にも同じような当たりの内野安打を放つなど、この日マルチヒットを記録した。
重心を下げ、スタンスを広く取るどっしりとした構えから、コンパクトなスイングで強い打球を左右に打ち分け、代打中心ではあるがここまで打率.298(10月15日現在)を記録する宮本丈。また、今シーズンは履正社高校の先輩でもある山田哲人がコンディション不良で離脱した際にセカンドを守ることも多々あった。
奈良学園大時代には近畿学生リーグ史上5人目となる通算100安打以上を記録した宮本丈であったが、プロ入り後は持ち前の打撃を生かしきれず、フォームを変えるなど試行錯誤を繰り返していた。その努力がプロ入り三年目の今年ようやく実ったのか、少ないチャンスではあるもののヒットを積み重ねている。代打の切り札からレギュラー奪取へ、これからの活躍に期待したい。
公開日:2020.10.16