筋肉を伸ばして痛いかどうかを基準にする
筋肉痛への対応としては「筋肉を伸ばして痛いかどうか」ということが1つの判断基準となります。
クールダウンでストレッチを行ったときにひどい痛みを感じる場合は、無理に伸ばすことはやめて氷などで患部を十分に冷やします(RICE)。
筋肉を伸ばしてみて痛みを感じる状態は筋線維にダメージを受けている可能性が高いと考えられるからです。
筋肉痛の程度が悪化すると肉離れといわれる状態になります。
ストレッチをしたときにいつもとは違った鋭い痛みを感じたら、その動作は行わないようにしましょう。
反対に筋肉を伸ばすと適度なストレッチ感が心地よいと感じられるようであれば、そのままストレッチを続けましょう。
運動後に適切なクールダウンを行うことで、全身の血流を良くし、毛細血管まで必要な酸素や栄養素が届くようにすることも、筋線 維の修復や痛み物質の除去につながります。
【書誌情報】
『基礎から学ぶ スポーツセルフコンディショニング』
著:西村典子(アスレティックトレーナー)
近年、セルフコンディショニングという言葉を聞けば、自分自身で自分の体を良い状態に保つための取り組みであることが理解されるようになってきましたが、やはり、その内容は奥が深く、まだまだ正しい知識が広まっていないのが現状です。そこで、本書では、数々のプロスポーツ選手を指導した経歴を持つ日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーである西村典子氏による環境に頼らず自分自身をアップデートする基礎から学ぶセルフスポーツコンディショニングを3つのパートに分けてわかりやすく紹介。結果を出すアスリートは必ず実践しているコンディショニングは必見です。
公開日:2019.09.21