京セラドームでは、5年間で14試合の巨人公式戦を行っている
藤川球児の引退に注目が集まった11月10日、甲子園での阪神戦。
4-0で勝利した巨人は、日本シリーズに向けてしっかりと最終確認を行った試合だった。
戸郷翔征に勝ち星を付けて新人王への可能性を残す原辰徳監督の気遣いが印象に残ったが、打者で目立ったのは若林晃弘だ。
若林晃弘は社会人野球のENEOSから入団した27歳・3年目の選手だ。
昨日の試合で複数安打を放ったのは若林晃弘だけで、しかも3安打猛打賞だったのだから日本シリーズに向けて猛アピール出来たといって良いだろう。最終回には守備でダイビングキャッチの好守備も見せてくれた。
とにかく若林晃弘はどこでも守れるのがスゴい。
今シーズンは28試合でスタメン出場したが、ポジション別にスタメン試合数を見てみると、レフト/12試合、セカンド/10試合、ライト/3試合、ファースト/3試合とバラバラだ。これは「どこを守らせても安心」という評価の結果だ。
それに加え、途中出場が47試合というのも原辰徳監督に重宝されていることが分かる数字だ。
いつ誰がケガをしたり、スランプに陥るか分からないのがプロ野球の世界。そこで、どこのポジションでも対応できる若林晃弘のような選手がいることが「選手層の厚さ」ということなのだろう。
ちなみに得点圏打率.355。これは頼れるベテラン亀井善行に次ぐチーム2位の高打率ということをお伝えして終わりとしたい。
公開日:2020.11.11