FA移籍に前向きな井納翔一
今シーズン、17試合に登板し、6勝7敗、防御率3.94でプロ8年目で通算50勝に到達した井納翔一。
今期は負け越したものの、150キロを超えるストレートにスライダー、落差のあるフォーク、カットボールと投手としての資質は高く、FA移籍に前向きな井納翔一に複数球団が獲得調査を進めるなど争奪戦になりそうな気配だ。
井納翔一の獲得を目指す球団としては、今シーズン14勝でチーム唯一の2桁勝利を挙げた菅野智之のメジャー挑戦が考えられる中、高卒2年目の戸郷翔征が9勝、新外国人のサンチェスが8勝、今村信貴、田口麗斗が共に5勝、畠世周、メルセデスが4勝と年間を通してローテーションを守れる先発投手の補強が課題となっている巨人だ。
原監督は、クリーンアップ前後の打順を課題に挙げており、選手層の厚みを増し、競争を激化させることでの相乗効果を狙い、梶谷隆幸の獲得も目指している。
続いて、井納翔一の獲得を目指すのは、2年連続の最下位に沈み、チーム防御率4.61と昨季に続く12球団ワーストの数字となったヤクルトだ。現在、小川泰弘との残留交渉を行なっているが、残留の決断は得られず、課題の年間を通してローテーションを守れる投手を補強しなければ、ますます先発の駒が減ってしまう状況だ。
ヤクルト小川淳司GMがFA権を取得した選手で一番興味があるのは井納翔一と11月26日に明かしており、前向きに獲得調査を進めているようだ。
プロ2年目の11勝から2桁勝利から遠ざかっている井納翔一だが、FA移籍をきっかけに更なる高みに到達することができるのか、井納翔一のプロ野球人生をかけた決断に注目だ。
公開日:2020.11.27