助っ人外国人列伝/ドミニカ編
日本球界に襲来した最強野球王国の怪物たち
今号の助っ人外国人列伝は、世界の野球選手工場として名選手を輩出してきたドミニカ共和国編。野球大国出身で実力派揃いの助っ人たちの活躍振りを振り返る。
アカデミー初の成功選手だが契約問題で実働1年!
ロビンソン・チェコ(カープ)
NPB通算4年:(1992-1993、1995-1996)
37試合 19勝9敗 防御率3.17
資金難で苦しんでいた広島が自前で光る原石を探すべくドミニカに作ったカープアカデミー。1990年に開校したこの学校からは、多くのプロ選手を輩出しているが、成功例第1号となったのがロビンソン・チェコだ。1992年に練習生となり、正式に選手登録を交わした1995年に初登板で完封勝利という衝撃デビューを果たす。ホップするような力強い速球とキレ味鋭いスライダーは登板ごとに冴え渡り、年俸480万円の助っ人が15勝を挙げたのだ。だが、シーズン中の登板拒否や2年目の契約を一方的に解除通告する問題も起こした。すったもんだで1年間残留で落ち着いたが、翌年はメジャーを見据えたセーブした投球と故障申告でファンを失望させた。そして、1997年にレッドソックスに移籍したがまるで結果を出せず、2000年に28歳で引退している。
『がっつり!プロ野球27号』10月6日発売!!
公開日:2020.12.24