過去10年でJRA勢の3着独占は1回しかない!
今週末は秋のダート頂上決戦「チャンピオンズカップ」が中京競馬場で行われる。
2000年にジャパンカップダートとして誕生し、施行場所も東京→阪神→中京と変わっているも、歴代勝ち馬を見返してみるとダート頂上馬決定戦に相応しく名馬がズラリと名を刻んでいる。
今年も、国内負けなしで、このレース2連覇を狙うクリソベリル、復権なるかフェブラリーS勝ち馬・モズアスコット、前走みやこSを勝ちダートでGⅠ初制覇狙うクリンチャー、負けたのは地方競馬場のみのカフェファラオ、元王者ゴールドドリームなど、まだまだここに名前を挙げていないが、錚々たるメンバーが集結している。
果たして王者・クリソベリルを負かす新王者誕生となるのか?
ここで歴代勝ち馬の中から、ファンに衝撃を与えた1頭を紹介しよう。
2001年「クロフネ」
2000年に3歳新馬(現表記2歳)を2戦目(当時は1開催中であれば、何度でも新馬戦に出走可能だった)で勝利。
その後、初重賞レースの「ラジオたんぱ賞3歳S」で、アグネスタキオン(皐月賞馬)やジャングルポケット(ダービー馬)と対決し、その2頭に負けての3着だった。
翌2001年の初戦「毎日杯」で初重賞勝ちを記録。
続くレースには、日本ダービー出走権を得るために、「NHKマイルC」を選択。その「NHKマイルC」を勝ち、初GⅠ制覇を成し遂げて「日本ダービー」への出走を決める。
その「日本ダービー」では、直線伸びあぐねて5着と沈む。
秋初戦は「天皇賞(秋)」を目指していたが、外国産馬出走枠は2頭。そこに獲得賞金でクロフネを上回るメイショウドトウとアグネスデジタルが出走登録してきたため、出走出来なくなる。
そのため、翌年のフェブラリーSでダートを使う予定だったクロフネ陣営は、天皇賞(秋)の前日に行わる「武蔵野S」へ出走することとした。
その武蔵野Sで衝撃のダートデビュー戦を飾る。その内容は2着のイーグルカフェに9馬身差をつけ、JRAレコード勝ちと他馬を圧倒。
次戦にダート頂上決戦の「ジャパンカップダートGⅠ」(チャンピオンズカップの前身)に出走すると、ここでも2着の前年度優勝馬ウイングアローに7馬身差をつけ、またもJRAレコードで、ファンに衝撃を与える勝利を挙げる。
しかし、このレース後に右前脚屈腱炎を発症し引退してしまう。
引退して種牡馬となるも、ここでもGⅠ級馬を8頭も輩出する活躍するなど、長らく競馬ファンへ衝撃を与え続けたレジェンド馬であった。
クロフネのようにインパクトを残す馬が現れるのか⁉
発走は、12月6日 中京競馬場11レース 15時30分発走予定
公開日:2020.12.04