【疲労回避】脳を休ませるには「脳をバラバラに使う」? 疲れを溜めない驚きのスイッチ術【脱・疲労回復 「疲れないしくみ」をつくる脳の習慣】

疲れは脳の使い方の「偏り」で起こる

1つの神経細胞を酷使してはいけない

 脳は、特定の部位を同じように使い続けると、負担が集中し、やがて機能が低下するようにできています。たとえば、同じ姿勢のまま長時間デスクワークをしたり、1つのテーマについて長い時間考え続けたりすると、その部位に関係する神経が酷使され、結果的にその神経回路を統括している脳の領域に疲労が蓄積するのです。

 脳の神経細胞は、繰り返し刺激を受け続けると酸化ストレスを起こし、「これ以上同じ細胞を使いたくない」という危険信号を出します。私たちが感じる「飽き」の正体が、これにあたります。作業や運動に飽きた、これ以上続けたくないと感じるのは、脳が「もう休ませてほしい」「別の神経細胞を使ってくれ」と訴えている状態なのです。にもかかわらず、「まだできる」「もう少しだけ」と無理を重ねると、脳の特定部位が摩耗していき、自律神経の働きが乱れていきます。

 このように、疲れの正体とは、脳の使い方の偏りによって一部の神経に負担が集中している状態なのです。したがって、脳のパフォーマンスを保つには、脳の部位をいかに「バランスよく使う」かが重要になります。

 学校の授業の時間割を思い出してみると、わかりやすいでしょう。同じ教科の授業を3時間も4時間も続けて行うことはなく、1時限目は国語、2時限目は英語……といったように分散して組まれています。これはまさに、同じことを続けて行うのに適していない脳のメカニズムに沿った形なのです。

 飽きを感じたり、同じ作業を繰り返した後は、意識的に視線を遠くに向ける、立ち上がって軽く体を動かす、深くゆっくりと呼吸をするなどして疲れを和らげてから、作業内容を変えて別の神経細胞を使ってあげるようにしましょう。これを習慣づけると、仕事や作業の能率を高く保てるようになります。

【出典】『脱・疲労回復 「疲れないしくみ」をつくる脳の習慣』著:梶本修身

【書誌情報】
『脱・疲労回復 「疲れないしくみ」をつくる脳の習慣』
著:梶本修身


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