モヤモヤを数字に変えるだけで脳が休まる?「見えない不安」をスコアリングすると起きること【脱・疲労回復「疲れないしくみ」をつくる脳の習慣】

心の疲れは数字でスコアリングして「見える化」する

書き出すことで客観視できる

 気分が落ち込む、やる気が出ない、体が重い――そんなとき、脳はすでに疲れ始めています。そのままモヤモヤした感情を抱え続けると、自律神経のバランスが崩れ、脳には疲労がますます積み重なっていきます。

 この悪循環を断ち切るには、ストレスを「見えない不安」から「見えるもの」に変えることが効果的です。まずは、今感じている不安や怒り、悲しみを言葉にすることから始めましょう。頭の中で考えるだけでなく、紙に書き出したり、スマホのメモやボイスメモに残すだけでも構いません。

 悩みを言語化する行為は、脳内を整理整頓するのと同じです。書いたり話したりすることで、散らかった感情の渦が外に出て、脳の負担が軽くなるのです。頭の中で同じ思考をぐるぐる回し続けると、脳はネガティブなイメージを繰り返し再生してしまいますが、外に出して目に見える形にすれば、問題を客観的に捉えられるようになります。ストレスも「見えない敵」のままでは倒せません。まずはその正体を突き止めること。それが、攻略への第一歩です。

 書き出した言葉を眺めてみると、意外なほど冷静になれます。「自分は何に傷ついていたのか」「何を恐れていたのか」が明確になり、やるべきこと・やらなくていいことが整理されていきます。すると、脳は「悩む」モードから「解決する」モードへと切り替わり、前に進むエネルギーを取り戻すことができるのです。

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心の疲れは数値に置き換えられる

 言葉で整理しても、モヤモヤがすぐに解決するとは限りません。明日になれば、苦手な上司や気の合わない同僚、要求の多い取引先の顔を思い浮かべて、再び気が重くなることもあるでしょう。そんなときに役立つのが、「数字による見える化」です。

 例えば、「上司にきつく叱られた=5」「同僚に冷たくされた=4」「取引先に無理を言われた=3」といった具合に、心のダメージを数字で表します。感情を定量化することで、脳は「整理できた」と判断し、ストレスの増幅を防げます。

 さらに、ネガティブな出来事に「対価」を加えてみるのもおすすめです。「嫌な上司だけど、この仕事を続ければ月に〇万円の収入」「取引先との関係を維持すれば評価アップ」など、損得のバランスを書き出すのです。すると、「まあ我慢できるか」「これは割に合わないな」と冷静に判断できます。もし苦痛のほうが圧倒的に大きいと感じたら、環境を変える準備を始めてもいいでしょう。

 感情を数値や言葉に置き換えることは、脳に「余白」をつくる作業です。見えない心の疲れを「見える形」に変えることで、脳は静かに落ち着き、本来の判断力を取り戻すのです。

疲れを定量化する

疲れを数値に置き換え、その合計点を記録する習慣を持つと、疲れを客観的に測れるようになります。

体の疲れ

  • 歩数計アプリ
  • 労働時間
  • 睡眠時間

などで定量化

心の疲れ

  • 上司に嫌味を言われた=5
  • 全社プレゼンで緊張した=3

などとスコアリングして定量化

対価の大きさでストレスを評価する

【出典】『脱・疲労回復 「疲れないしくみ」をつくる脳の習慣』著:梶本修身

【書誌情報】
『脱・疲労回復 「疲れないしくみ」をつくる脳の習慣』
著:梶本修身


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