1月5日は競馬の新年を告げる「金杯」が、中山競馬場と中京競馬場(京都競馬場が改修工事のため)で、それぞれ開催される。
中山金杯は距離2000m。京都金杯は距離1600m。
どちらもハンデ戦であり、JRAの2021年初重賞制覇を狙って、多くの馬が出走してくる。
それもそのはず。理由はここからGⅠ馬へ昇り詰められる可能性が大いにあるためである。
これまでにも、金杯で初重賞制覇を成し遂げ、後にGⅠ馬となった馬が多数いる。
まさに出世レースと言っても過言ではないだろう。
今年も中山金杯に、前走3勝クラスを勝ってオープンの仲間入りを果たしたばかりの、③ココロノトウダイ、⑨ヒシイグアス、⑫ロザムール、⑬シークレットランが連勝制覇を狙っている。
京都金杯では、⑯トリプルエースだけが前走3勝クラスを勝ってきた馬だが、それ以外にも6頭が重賞勝ちを経験したことがなく、初重賞制覇を狙っている。
では、過去に金杯で初重賞制覇を成し遂げ、後にGⅠ馬となった馬をそれぞれご紹介しよう!!
1995年、中山金杯の勝ち馬「サクラローレル」
3連勝で中山金杯を勝った後、目黒記念に出走して2着に入るも、両前脚を骨折し長期休養を余儀なくされる。
翌年の中山記念で復帰を果たす。復帰初戦は9番人気ながら、皐月賞馬のジェニュインを抑え復帰初勝利をあげる。
そして、次走の天皇賞(春)では、ナリタブライアンとマヤノトップガンの2頭に注目が集まる中、その2頭を抑えて初GⅠ制覇を果たす。
その勢いは暮れまで続き、有馬記念も制覇する。
しかし、翌年は再度の怪我に見舞われる。凱旋門を目指して出走した前哨戦のフォア賞で屈腱炎を発症し引退した。
2005年、京都金杯の勝ち馬「ハットトリック」
3連勝で京都金杯を勝って初重賞制覇。続く東京新聞杯を勝って重賞2連勝するも、そこから4戦は掲示板にも入らないレースが続いた。
しかし、名手オリビエ・ペリエを背に秋のマイルCSに出走すると、ダイワメジャーを退けて初GⅠ制覇を成し遂げる。さらに続く香港マイルも勝ち、海外GⅠ制覇まで達成。しかし、その後は掲示板すら入ることもなく引退。
通算で8勝したが、勝ったレース以外は掲示板すら載らないという、極端なレースをする馬であった。
果たして、今年の金杯を勝って大出世する馬は存在するのか!?
発走は、1/5 中山金杯が中山競馬場 11R 15:35、京都金杯が中京競馬場11R 15:45予定。
公開日:2021.01.05