2021年に入ったばかりだが、コロナの感染拡大が収まらない状況のため、ついに1都3県に緊急事態宣言が発令してしまった。
そのため、今週の中山競馬場で3日間開催される競馬は急遽無観客となることが発表された。
すでに南関東4競馬場でも当面の無観客実施を発表済み。今後の有観客については、ほぼ実施されない流れになるかと思われる。これは現地に赴く競馬ファンにとっては悲しい出来事である。
医療従事者や飲食店など、コロナの影響で苦しんでいる人達のためにも、早期のコロナ終息を願わざるをえない。
そんな重い空気を吹き飛ばすべく、1月10日の日曜日に中京競馬場で行われる今年最初の3歳限定重賞「シンザン記念(GⅢ)」で、大物が誕生することを期待したい。
このシンザン記念は、昨年GⅠ9勝を達成した賞金女王・アーモンドアイ、それ以前の賞金女王・ジェンティルドンナが勝った重賞である。
決して牝馬限定戦ではないのだが、牝馬が勝つとその後に大物になる登竜門的な位置づけになってきている。
今年も、その大物に続けと、ククナ、オプティミスモ、マリアエレーナ、ルースと4頭の牝馬が出走を予定している。
今年も牝馬が勝ち、アーモンドアイを超える大物の登場となるか? それとも牡馬が勝利し後のGⅠを出すのか!?
ここでは、シンザン記念を勝った牡馬の大物をご紹介しよう!!
2002年の勝ち馬「タニノギムレット」
デビューは2001年の2歳夏と早く結果は2着。
その後に尻尾の骨折を発症し、長期休養を余儀なくされる。そのため初勝利はその年の12月の未勝利戦だった。
翌年3歳となると、初重賞挑戦にシンザン記念を選択し勝利を挙げる。
続くアーリントンカップ、スプリングステークスも勝利し、重賞3連勝を飾る。
その結果、クラシック第1戦の皐月賞では1番人気に押されるも、ノーリーズンの3着という結果だった。
その後はダービーに直行せずにNHKマイル(GⅠ)に出走。ここでもテレグノシスの3着とGⅠで今一歩の競馬が続いた。
そして次戦にダービーを選択。NHKマイルから中2周と日程的にキツイなか、シンボリクリスエスを差し切りダービー馬の栄冠を手にする。
その後、秋シーズンに向けて調教中に屈腱炎を発症してしまい、種牡馬の期待も大きかったため引退となる。
種牡馬として女傑・ウォッカを輩出し、史上初となる父と娘によるダービー制覇を成し遂げるなど、長きに渡って競馬界を盛り上げた大物であった。
今年は、どの馬が大物への切符を手にするのか!?
発走は、1月10日 中京競馬場 11レース 15時45分予定。
公開日:2021.01.07