生活習慣の他に体のゆがみを生む3つのこと
クセや生活習慣以外で体がゆがむ例を見てみましょう。
●筋肉の衰え
筋肉の量や筋力は老化とともに減少していきます。また、運動不足になると筋肉が減り、血流も悪くなるので筋肉の疲労を招くことに。こうした筋肉の疲労の蓄積や筋肉の衰えから、骨格を支える力がなくなったり、体の柔軟性が失われたりした結果、姿勢が悪くなり、体は徐々にゆがんでいくことになるのです。また骨の劣化や変形、骨折などによってもゆがみは引き起こされます。
前のめりに歩いたり腰をそらして歩いたりする高齢者は、骨格を支える筋肉の力が失われていることが多い。
●エクササイズ、スポーツ
自己流の筋トレやエクササイズ、ストレッチなどで誤って筋肉が使われると、ゆがみにつながることがあります。テニスやバドミントン、ゴルフや野球など一方向に体をねじるスポーツは、ねじれ型のゆがみを引き起こしやすくなります。
筋トレやエクササイズを必要以上にがんばってしまい、体を痛めることがゆがみにつながっているケースも。
●疲労、ストレス
疲労の原因のひとつが筋肉の硬直。筋肉の血行が悪くなると、硬直して動きにくくなります。するとほかの筋肉が代わりにその筋肉の動きを補おうとして、連鎖的にゆがみが引き起こすことがあります。また、ストレスなどによって自律神経のバランスが乱れると、頭痛、冷え、こり、胃痛、だるさなどの不調をきたします。その不調が、さらに別のゆがみをもたらすこともあります。
疲労やストレスで筋肉が硬くなると、体がゆがみやすくなる。
【書誌情報】
『ゆがんだ「背骨」の整え方』
著者:栗原隆 「栗原隆ウェルネスクリニック」院長
医師・医学博士。日本医師会認定産業医・健康スポーツ医
体のゆがみの多くは、姿勢や行動のクセによって起こります。肩こりや腰痛だけでなく、不定愁訴や内臓疾患の原因になっているかも。そんな体のゆがみを治す、簡単な体操を紹介する本です。メインはハイハイ体操。一日5分、赤ちゃんみたいにハイハイするだけ。背骨まわりの筋肉のバランスが整い体のゆがみが改善します。肩こりや腰痛などの痛み、猫背やそり腰、おなかぽっこりなどの見た目、冷えや不眠、生理痛などの不定愁訴が改善。それ以外にも、正しい歩き方や組み合わせる体操などを紹介しました。自分のゆがみをチェックして、さっそく始めましょう。
公開日:2021.02.17