手相で何を知る?
「障害線が出ていますね、今やっていることはきっとうまく行きませんよ」、「この線は、財産に恵まれない線なんです」、そんな鑑定をする手相家の人もたくさんいらっしゃいます。その全てを否定するつもりはありませんが、やはり私は悪い線よりもその人の希望につながる線を見たいと思います。
なぜなら、手相を知りたい、見てもらいたいという方の多くは、つらいことがあったり、悩みを抱えていたりと「人生の修行中」であることが多いからです。そんな方の多くは、自分の良いところが見えなくなってしまい、「自分はだめだ」と否定的になってしまっています。そんな時に、悪い相が出ていることを伝えることは、より悩みを深めてしまうことにつながります。
今が悪いことはわかりすぎるくらいわかっているのです。せめて、明日につながる希望をお伝えすることが、私たち鑑定する立場の役割なのではないでしょうか。もちろん、手相には「転ばぬ先の杖」という役割もありますし、その人が生まれ持った「宿命を知る」という役目もあります。その人がそのまま進んでしまったら、より悪くなるかもしれない時や、AとBどちらも同じくらい重要で選べない、といった時は、悪い方向を示す線も伝える必要があると思います。
けれども、私はそうしたネガティブなことを伝える時には、「ここを抜けるまで我慢ですが、その後は大丈夫ですよ」「もともとの○さんの性質なら、AよりもBのほうが向いているかもしれませんね。本当にどちらも選べないくらい悩んでいるなら、手相的にはBですよ」というように、必ずポジティブなこともセットにして伝えるようにしています。
手相は幸せになるためのものです。ですから、この本は基本的には希望につながる、開運につながる線を紹介しています。手のひらの中にある小さなハッピーを集めて、大きな幸せをつかみましょう。
手相でわかること
★出会い、恋愛、結婚の年齢
★就職や転職の時期
★感情の起伏や精神状態
★体力・体調・生命力
★適所・適職・適正
★愛情表現や自己表現の仕方
★人気運・金運・家族運
★現在・過去・未来
このような、人生における様々なターニングポイントだったり、運勢だったり、その人の状態などが、手相に現れます。先ほど「その人のこれまでと、これから」と言った意味がおわかり頂けたでしょうか?「その人のこれまでと、これから」という言葉には、実は少々矛盾があります。手相は確かにこの先の未来のことも示してくれます。けれども、手相は日々変わるものでもあります。
【書誌情報】
『新版 手相の教科書』
著者: 青木智
手相は占いだと思いますか?手相は占いではなく統計学の一つだと著者の青木智さんはおっしゃいます。手相を見るにはスピリチュアルな力は必要なく、線の見方やその線の解釈という「知識」を身に付けることができれば、誰でも鑑定できるようになります。そして、手相が見られるようになれば「過去の自分に癒し」を、そして「未来の自分にハッピーを」もたらすことができます。手相の見方を覚えて、素晴らしい自分を発見し、自信を持って輝く先の人生を歩みましょう。そして、身の回りにいる大切な人たちに幸せを導きましょう。この本を手に取っていただくことで、きっとあなたにハッピーが訪れるはずです。※本書は2015年8月に(株)アルマット社から発行された『手相の教科書』を再編集し刊行しています。
公開日:2021.03.06
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