矢野監督絶賛の石井大智
2月16日にかりゆしホテルズボールパーク宜野座で行われた楽天イーグルスとの練習試合で、同点の9回に5番手として登板したドラフト8位ルーキーの石井大智。
楽天イーグルスとの練習試合が、自身初の対外試合となったが、「マウンドに行ってからは切り替えて投げられたので良かった」と石井大智が語ったように、緊張していたもののマウンドに上がったらしっかりと気持ちを切り替えた。
直前のブルペンでは調子が上がらなかったと話した石井大智だったが、9回先頭の田中和基をカウント1ボールから143キロの直球で詰まらせてレフトフライに打ち取ると、黒川史陽には右上手投げでは珍しいシンカーでファーストゴロに仕留め、最後は下妻貴寛をこの日最速146キロ直球でセンターフライに打ち取った。
自信のある直球で2つのフライアウトを取り、右上手投げでは珍しいシンカーでゴロアウトを1つ奪い、わずか12球で3者凡退に打ち取り、結果と内容で自分の持ち味をしっかりアピールした。
石井大智の好投に矢野監督は、「だから石井は良いって! 本当に。度胸も良いし、球の質も良いし、面白い存在だと思う」と大絶賛した。
さらに、「勝ちパターンでも十分にあり得るぐらいのものになっていく可能性はある。1軍の枠とかそんなレベルじゃなく、そういうところまできてもおかしくないとオレは思っている」。と、勝ちパターンの一人として矢野監督が頭に入れるほど、大きな期待を示している。
初の高専卒プロ野球選手で、独立リーグからドラフト全体の支配下選手で最後となる74番目で指名された苦労人が開幕1軍を勝ち取り、1年目からブレイクすることができるのか注目だ。
公開日:2021.02.18