復活の予感漂う好投見せた藤浪晋太郎
2月21日にかりゆしホテルズボールパーク宜野座で広島カープと練習試合を行った阪神タイガース。
阪神の先発は、今年初となる先発マウンドの藤浪晋太郎。初回から最速154キロのストレートと147キロのフォークを投げ込み、広島打線に対し、3イニングを3奪三振2安打1四球の無失点で封じ込めた。
藤浪晋太郎の復活を予感させる投球内容に各球団のスコアラーが悲鳴をあげると共に、警戒を強めた。
打っては、ドラフト1位ルーキー佐藤輝明が「3番・左翼」で出場し、昨シーズン新人王に輝いた森下暢仁と初めて対戦した。
初回2アウトランナーなしの場面で、カウント2-2から150キロ直球を仕留め、弾丸ライナーで右中間に飛ばし、ツーベーースヒットを放った。
続く3回には、三塁の失策で出塁。2打席連続の安打とはならかったものの、2打数1安打2出塁の対戦結果となった。
佐藤輝明に負けじとアピール見せた小幡竜平
「9番遊撃」で先発した小幡竜平は、4回に先制した阪神タイガースの流れに乗り、なお2アウト2塁のチャンスの場面で、床田寛樹の141キロ直球をライト前にはじき返し2点目を加え、首脳陣へのアピールに成功した。
タイムリーヒットを放った小幡竜平は、「ベンチからも『アピール、アピール』って声が聞こえてたんで、自分もそれに乗っかって、必死に食らいついた結果だったのかなと思います」。とベンチからの発破を力に変え、しっかりと結果を残した。
初回に1点を先制した直後の1アウト1塁、カウント1-1から中日松葉貴大の低めのボールに反応し、詰まりながらもライト線に落とす二塁打を放った。
20日の中日戦で、立浪臨時コーチから「『下半身を意識しながら、(体が)開くのを我慢して』と言われたことを意識し、バッティングを続けた結果、2戦連続でヒットを飛ばしている。
引き続き、プロ通算2480安打の大打者・立浪和義の教えを胸に打撃の進化を見せて欲しい。
守備でもゴロを軽快にさばいた小幡竜平は、「攻めてのミスと守りに入ってのミスじゃ全然違うと思う。どんどん攻められるように、ミスを恐れないように頑張ります」と自分のアピールポイントである守備も更なる磨きをかける努力を感じさせた。
佐藤輝明が開幕スタメン狙う外野手スタメン争いが、阪神タイガースでは注目されているが、二遊間のスタメン争いも激化の様相を見せている。
公開日:2021.02.22