開幕スタメンを目指す選手たちが結果を残す
2月28日に巨人は3月26日からの開幕3連戦で激突するDeNAベイスターズと練習試合を行った。
投げては、リリーフ陣が桜井俊貴が走者を背負いながらも2イニングを無失点で切り抜けると、8回に1点を失ったビエイラを除き、6回以降は高梨雄平、大竹寛、中川皓太が無失点ピッチングで順調な調整ぶりを見せた。
打っては、初回、先頭の梶谷隆幸がライト線へのツーベースヒットで出塁すると、続く坂本勇人のライト前ヒットを放ち、「カジサカ」でわずか6球であっさり先制した。
5回には9番・松原聖弥と代打・中島宏之の連打でチャンスを作り、相手のタイムリーエラーに続いて5番・大城卓三のタイムリーヒットでリードを広げた。
「9番・右翼」で先発出場の松原聖弥は2安打1四球の全打席出塁で存在感を示し、途中出場の小林誠司は1四球1安打、特別ルールで迎えた9回裏の攻撃では陽岱鋼と石川慎吾が2者連続ホームランを放つなど、開幕スタメンを目指す選手たちがこぞって結果を残した。
文句なしの仕上がり見せた戸郷翔征
この日の先発には、3月27日の第2戦に登板予定の戸郷翔征が上がり、「去年真っすぐをあれだけ打たれたので、一つ動くボールが必要なのかな」と今オフに自己流で習得したツーシームを解禁し、3回2安打2四球も無失点の好投を披露した。
初回は2アウトから四球と内野安打で1、2塁のピンチを作るも、5番・宮崎敏郎をセンターフライに仕留め、難を逃れた。
2回は倉本寿彦を空振り三振に打ち取ると、大和をセカンドフライ、戸柱恭孝をレフトフライに切って取り、3者凡退で切り抜けた。
3回には1アウトから再び四球とヒットで1、2塁のピンチを背負うも、細川成也を空振り三振、佐野恵太をセカンドゴロに打ち取り、要所を締めるピッチングを披露した。
原監督からすでに開幕2戦目の先発を言い渡されている戸郷翔征は、「去年と同じようにしていたら結果はでないので、もっと自分に厳しくした中で開幕を迎えられれば」と、更なる進化に意欲を見せている。
公開日:2021.03.02