運命線の基本の見方
出発点がどこであっても、中指の下部(土星丘)に向かって上昇している線を「運命線」と言います。運命線を見る時のポイントは、土星丘付近まで伸びていなくても、このまま伸びていけばそこに到達するであろうという線を見つけることです。
手首あたりから長く出る運命線もあれば、1㎝にも満たない短い線もあり、その出方は個人によって様々です。この運命線からは、その人の一生の運命を詳しく読み取ることができます。
手相の中でも特に、現在の状況や未来の展開を知ることができる線と言えるでしょう。ですから、未来を見据えて事前に準備することで運を開くことができますし、何よりも自分らしい生き方や運命の作り方を知ることができます。
もう少し具体的に言いますと、運命線には恋愛や結婚の時期、出産、離婚や再婚、転職や独立等々、人生における大きな出来事や開運の時期、大きな転機の時期などが現れます。逆に、スランプの期間や休息や充電が必要な時期、自分らしく生きるためのリセットの時期などのタイミングも詳しく刻まれています。
さらにつけ加えれば、運命線はその人の「社会的な活動」を見る線でもあるので、その人がどのように社会との関わりを持つか、どう活動していくかを見ることができます。運命線は基本の線の中でも、心構えや姿勢、考え方や生き方によって変化することが多い線です。
裏を返すと自分が理想とする運勢に作り変えることが大いに可能ということです。ですから、不安になるようなサインを見つけたとしても、あまり気にし過ぎないでください。これまで何度もお伝えしているように、手相は変えることができるものです。考え方や行動を変えることで新たに理想の運命線を作り上げることもできます。
それに、たとえつらい時期が訪れたとしても、負の先払いをしているだけで、その後は良いことが待っているものです。悪い運だけが一生続くということはありませんし、反対に良いことだけが続くわけでもありません。私は人の運命(人生)は、最終的にはプラスマイナスゼロになると思っています。
大切なのは、あまり一喜一憂し過ぎないで、毎日を自分らしく明るく精一杯生きることです。そうすることで良い運気がどんどん引き寄せてられてくるのです。自分らしく生きるためにも、ぜひ、今の自分の運命を知って頂き、後に述べます「運命線の流年法」を参考にして、ある程度の時期(年齢)を把握してください。そして、しっかりと準備と行動をして良いものはさらに伸ばし、必要のないものは修正し、足りないものは新たに作ることで自分らしい素敵な運勢を歩んで頂きたいと思います。
* 実際の鑑定では、運命線だけでは判断せず、他の主要線(生命線、知能線、感情線)と合わせて見ていきますので、運勢を良くしていく方法は多種多様にあります。
【書誌情報】
『新版 手相の教科書』
著者: 青木智
手相は占いだと思いますか?手相は占いではなく統計学の一つだと著者の青木智さんはおっしゃいます。手相を見るにはスピリチュアルな力は必要なく、線の見方やその線の解釈という「知識」を身に付けることができれば、誰でも鑑定できるようになります。そして、手相が見られるようになれば「過去の自分に癒し」を、そして「未来の自分にハッピーを」もたらすことができます。手相の見方を覚えて、素晴らしい自分を発見し、自信を持って輝く先の人生を歩みましょう。そして、身の回りにいる大切な人たちに幸せを導きましょう。この本を手に取っていただくことで、きっとあなたにハッピーが訪れるはずです。※本書は2015年8月に(株)アルマット社から発行された『手相の教科書』を再編集し刊行しています。
公開日:2021.04.23