1軍合流を勝ち取った山下航汰
山下航汰が3月8日、東京から空路で福岡に移動し、札幌から福岡に移動した巨人1軍本隊に合流した。
9、10日にペイペイドームで行われるソフトバンクとのオープン戦に出場する見込みだ。
山下航汰は昨シーズン、開幕戦直前に右手首付近の有こう骨骨折で手術し、骨折完治後、右肘痛に苦しみ、シーズン終盤までリハビリで1軍出場ができず、オフには故障を考慮して育成選手となり背番号「099」となった所から今シーズン再スタートを切り、まずは支配下登録を目指し、必死のアピールを続けてきた。
4安打2打点の大暴れで1軍昇格を手繰り寄せる
3月6日に2軍春季教育リーグの西武ライオンズ戦に「7番・左翼」で先発出場した山下航汰。
まずは、2回の第1打席にライト前ヒットを放つと、続く4回には十亀剣からライトへのソロホームランを放った。
ソロホームランを放った山下航汰は、「打ったのは内寄りの真っすぐです。キャンプから相当な量をこなしてきたので、自信を持って打席に立てました」と自信に満ち溢れた表情を見せた。
豪快な一発で波に乗った山下航汰は、さらに8回にレフト前ヒットを放ち、猛打賞を記録すると、9回にはレフト前タイムリヒットを放ち、4安打の固め打ちを記録した。
全打席でファーストストライクを振り抜く積極的なバッティングを披露した山下航汰は「とにかく初球から積極的に打ちにいく準備をしていました。やってきていることが出せて良かったです」。とやってきたことに結果がついてきている事に満足の表情を見せていた。
1発を含む4安打の固め打ちと躍動する山下航汰に怪我の不安は全くなく、ついに1軍昇格を掴んだ。
昨年は一塁の開幕スタメン候補と期待され、岡本和真をも凌ぐ活躍が期待されていた山下航汰に支配下登録、開幕1軍に向けて大きなチャンスが訪れた。
一塁とレフト候補の新外国人スモーク、テームズが入国制限で開幕不透明な状況で、その両方を守ることができる山下航汰にはまたとないチャンスだ。
与えられるチャンスは決して多くはないだろうが、少ないチャンスでしっかりと結果を残し、開幕1軍に山下航汰が残れているか注目だ。
公開日:2021.03.09