エース高橋光成から2発放った阪神タイガース
阪神タイガースは3月12日、阪神甲子園球場で西武ライオンズとオープン戦を行った。
開幕投手に決定している藤浪晋太郎が先発し、初回にいきなり3点を失うも、2回以降は150キロを超える直球を軸に安打を許さず、しっかり修正し、立ち直りを見せ、今春最長の5回3安打3失点と粘りを見せた。
26日に行われるヤクルトとの開幕戦に向け、5回3安打3失点と粘りを見せた藤浪晋太郎は「結果で示したいし、せっかく選んでいただいたので頑張りたいと思います」と意気込みを口にした。
打っては、「6番・左翼」で先発したドラフト1位ルーキー佐藤輝明が、2回先頭打者で打席に入った第1打席で開幕投手を務める高橋光成から逆風をものともせず、レフトスタンドに運んだ。
3本塁打は阪神タイガースの球団新人ではドラフト制後最多タイで、ここまで日本ハム野村佑希、オリックス頓宮裕真らと並んで、オープン戦ホームラン王争いトップタイとした。
開幕3番へ豪快な1発放ったマルテ
「3番・DH」で先発出場したマルテは、初回に藤浪晋太郎が3失点し、阪神ベンチががっくしきている場面で、2アウトから西武ライオンズ・エースの高橋光成から反り返るように振り抜くバッティングで、あっという間にレフトポール際のスタンドの谷間へ打球を放り込んだ。
先制点となる一発を放ったマルテは「あまいボールを狙って、そのボールを一発で仕留めることができてよかった」。と納得の表情を見せた。
7日のペイペイドームで行われたソフトバンク戦に続き、オープン戦2号を放ったマルテは、今春の実戦6試合で15打数5安打、打率.333、7打点と結果を残している。
打撃好調の、マルテに対し、矢野監督も「内容も、選球眼も元々いい。つなぐ、かえす、そういうところでマルテがいるっていうのは相手も嫌な存在になる。嫌なバッターかなというのは俺がキャッチャーでも思う」。といい働きを見せるマルテの存在を絶賛した。
今季は1番・近本光司、2番・糸原健斗の並びが基本路線となりそうで、左打者が続くため、矢野監督は開幕3番について、「マルテかサンズかと思う」と右の助っ人を起用することを示唆した。
開幕3番の座を掴むために、マルテがしっかりと結果を残し、その座を掴もうとしている。
公開日:2021.03.13