開幕投手へ万全な状態の菅野智之
3月19日、読売ジャイアンツは東京ドームで千葉ロッテマリーンズとオープン戦を行った。
4年連続で上原浩治に並ぶ球団最多7度目の開幕投手を務める菅野智之が先発登板し、初回から打者8人を連続アウトに打ち取るなど、改良したカットボールを織り交ぜ、3回を1安打無失点に抑えた。
3回1安打無失点3奪三振と開幕へ向けて万全な状態を披露した菅野智之に対し、宮本投手チーフコーチは「何も言うことないですよ。今日の彼のピッチングは見事でした。エースとしての役割をしっかり果たしてくれている。コーチをやりながら幸せもんだな、と思って見てますよ。ほれぼれします」。と絶賛した。
この試合を含め、実戦計4登板で13イニング無失点と万全の調整を進めている菅野智之は、DeNAベイスターズとの開幕戦で、球団最多の開幕戦5勝目となる白星を挙げ、別所毅彦、斎藤雅樹を超えに挑む。
開幕二塁スタメンに王手を掛けた吉川尚輝
若林晃弘と北村拓己との巨人正二塁手争いを繰り広げる吉川尚輝は、「8番・遊撃」で先発出場し、3安打2打点の活躍を見せ、開幕二塁へ向けて猛アピールした。
3回1アウトからロッテ先発の二木康太の2球目、138キロのストレートをはじき返し、ライトへの二塁打を放つと、2点を追う7回2アウト3塁のチャンスの場面ではハーマンから7球粘り、ナックルカーブを捉え、ライト前タイムリーヒットを放った。
さらに、2点を追う9回2アウト1塁の場面で、真ん中へ入ってきた河村説人のフォークをバットに乗せ、右中間へはじき返すと、二塁手前でさらにスピードを上げ、あっという間に三塁へ到達し、タイムリー三塁打でスタンドを沸かせた。
3安打2打点の活躍を見せた吉川尚輝は「良い感じで打てていると思います」。と打撃の好調ぶりを語った。
17日の中日ドラゴンズ戦でも1打点含む猛打賞を記録した吉川尚輝はこの試合も猛打賞を記録し、2試合連続の猛打賞となった。
2試合連続の猛打賞とバットで結果を残す吉川尚輝に対し、原監督は「このところ、いいですね。練習でできていることが、ゲームでも出るようになってきたね」。と絶賛した。
オープン戦終盤で若林晃弘が猛烈な追い上げを見せているが、2試合連続の猛打賞で開幕二塁スタメンに吉川尚輝が一気に近づいている。
開幕二塁スタメン奪取へ吉川尚輝は「開幕まで実戦はあと少しですが、しっかりアピールできるように。また明日も頑張ります」。と最後までアピールを続けると、意気込んだ。
公開日:2021.03.20