若きリリーバーが台頭の阪神リリーフ陣
阪神タイガースは3月21日、京セラドームでオリックスバファローズと開幕前最後のオープン戦を行った。
先発には開幕第3戦・28日のヤクルトスワローズ戦に先発予定のガンケルが上がり、初回、2回と3者凡退に抑え、上々の立ち上がりを披露するなど、最速151キロの直球と多彩な変化球を織り交ぜて、5回1失点6奪三振と素晴らしいピッチングで最終調整を終えた。
ガンケルに続き、桑原謙太朗が1回15球無安打1奪三振、石井大智が1回13球1安打1奪三振、小野泰己が2回31球1安打1奪三振と無失点リレーを披露した。
完全復活へ期待の桑原謙太朗
右ヒジの不安でこの2年は出番が激減していた桑原謙太朗が今シーズン完全復活へ1回15球無安打1奪三振と最高の結果でオープン戦を飾った。
ガンケルの後を受けて6回に2番手としてマウンドに上がった桑原謙太朗は、先頭打者の紅林弘太郎を空振り三振に切って取ると、続く佐野皓大をショートフライ、宗佑磨をライトフライとわずか15球で3者凡退に仕留めた。
この試合も無失点に終え、4試合連続無失点でオープン戦を終えた桑原謙太朗は「3人で終えることができたし、前回よりも感覚は良かった。開幕までにもう少し細かい修正をしていきたい」。とまだ良くなる可能性を示唆した。
オープン戦4試合に登板し、4イニングを1安打無失点と2軍スタートながら完璧なピッチング内容を見せた桑原謙太朗に対し、矢野監督は「これで早めの仕掛けもありうるし、惜しみなくいける」。と桑原謙太朗復活の価値は非常に大きいと絶賛した。
右ヒジの不安でこの2年は出番が激減した桑原謙太朗が万全の状態で、2年ぶりの開幕1軍を迎える。
公開日:2021.03.23