雨の影響で精彩を欠いたサンチェス
4月6日に甲子園球場で行われた阪神タイガースとの今季初の甲子園開催、今季初の“伝統の一戦”に先発登板した今シーズン初勝利を目指すサンチェスは、雨が強く降り、ぬかるむマウンドでの登板隣、悪条件で集中力を欠き、2回0/3で6安打と打ち込まれ、3回途中6失点で降板した。
初回は先頭打者の近本光司をオール150キロ超えの外角低めのストレートで1球もバットを振らせず、3球三振に取るなど好発進したサンチェスだったが、雨脚が強くなってきた2回に阪神打線につかまり、サンズ、佐藤輝明に連打を許すと、梅野隆太郎にタイムリーヒットを浴び、木浪聖也の犠牲フライで2点を失うと、0-2の3回には大山悠輔、サンズに連続タイムリーヒットを浴びたところで降板したが、後を受けて登板した大江竜聖が、サンチェスが残した走者の生還を許した為、6失点となった。
雨の影響で精彩を欠いたサンチェスに対し、原監督は「雨という敵がいたのかなという感じがするね。まあ次は雨が降ろうが、槍が降ろうが味方に変えるでしょう」。と次回登板に期待した。
643日ぶりとなるプロ2号を放った香月一也
昨年9月に現レッドソックス・沢村拓一との交換トレードで巨人に移籍した香月一也が「7番・一塁」で先発出場し、移籍後初となるホームランを放った。
6点を追いかける5回、ノーアウト1塁の場面で打席に立った香月一也が、阪神タイガース先発・西勇輝の投じた3球目、129キロのシュートを力強く捉え、スタンドまで運んだ。
移籍後初となるホームランを放った香月一也は「打ったのはシュートです。がむしゃら。とにかくがむしゃらです。何とか早めに点を取り返したい中で2点返せたのは良かったです。まだまだ頑張ります」。と振り返った。
香月一也の巨人移籍後初本塁打は、1軍での本塁打はロッテ時代の2019年7月3日の京セラドームでのオリックス戦のプロ初本塁打以来、643日ぶりとなるプロ2号ホームランとなった。
香月一也はチームが4日にコロナショックで一挙6人の野手を登録抹消したことで、急遽1軍に昇格し、即スタメン起用されると、2打数1安打、1犠打と勝利に大きく貢献しており、打率.400と2試合連続で存在感を発揮している。
突然訪れた1軍でのチャンスをものにしている香月一也がチャンスを掴めたのには開幕前のオープン戦で原監督から飛ばされた「投手に向かっていく姿勢とか、打席の中での覇気というか。『打席でもっと自信持って』という話を言われたので、そこから打席の中で『投手に負けないぞ』という気持ちで打席に毎回立っています」。というゲキがあったという。
原監督の言葉を胸に自信を持って、打席に立ち、巨人の救世主として、躍動してもらいたい。
公開日:2021.04.07