今季初先発も初黒星に終わった畠世周
4月7日に甲子園球場で行われた阪神タイガースとの一戦に、2軍で好投し、1軍マウンドのチャンスを掴み、今季初先発した畠世周は、これまで阪神戦は4勝2敗と好相性だったが、この試合は振るわず、4回途中5安打4失点で今季初黒星を喫した。
四球と安打で招いた3回ノーアウト1、3塁のピンチで、1塁走者・糸原健斗が二盗を試みた際に大城卓三が悪送球し、その間に三塁走者の近本光司が生還して先制点を献上すると、1点ビハインドで迎えた4回にも2アウト2、3塁から近本光司にタイムリー内野安打を許し、降板した。
4回途中5安打4失点で降板した畠世周は「うまく流れをつかむ投球ができず申し訳ないです。もっと工夫して、考えていかないといけない」。と反省の弁を口にした。
なおも、ピンチが続く中、マウンドに上がった大江竜聖も糸原健斗に2点タイムリーヒットを放たれ、結局この回計3失点で、畠世周の悪い流れを断ち切ることができなかった。
1軍登板のチャンスを与えられるも結果を残せなかった畠世周に対し、宮本投手チーフコーチは「先発ローテーションをつかむチャンスの場を与えられた訳だから、チャンスを生かさなかったらプロじゃないよね。彼は今年は一本立ちしてもらいたい投手の一人ですから、叱咤こそ言いますけど、頑張ってもらいたいなと思います」。と語った。
1軍昇格の岸田行倫
巨人は阪神タイガース先発のルーキー伊藤将司に7回1失点に抑えられるなど、7安打1得点で敗戦し、2連敗で4勝4敗3分けの勝率5割となり、丸佳浩、中島宏之、ウィーラー、若林晃弘を新型コロナウイルス陽性判定で欠く中、巨人打線は9試合連続1ケタ安打&3得点以下と低空飛行を続けている。
この状況に対し、原監督は「なかなか主導権握られないからね。展開としては良くないね。我慢、我慢」。と打線が上昇気流に乗るまで我慢と話したが、思わぬ緊急事態に試行錯誤を続けている。
1軍は開幕から大城卓三、小林誠司、炭谷銀仁朗の捕手3人制で戦ってきたが、打線が全体的に本調子と言えない為、小林誠司を2軍へ落とし、原監督は2軍から岸田行倫の打力に期待し、1軍へ昇格させた。
1軍昇格後、すぐの試合で7回に桜井俊貴に代わり、代打で出場した岸田行倫は空振り三振に終わったが、そのまま捕手で守備につき、鍵谷陽平をリードし、7回を三者凡退で切り抜けた。
この試合は1打席のみで、空振り三振に終わった岸田行倫だが、原監督が期待する打力で低空飛行を続ける巨人打線の起爆剤になれるか注目だ。
公開日:2021.04.08