今季初黒星を喫した勝野昌慶
4月14日、東京ドームで行われた読売ジャイアンツとの一戦に、勝野昌慶が先発し、これまでの課題だった初回と2回はいずれも三者凡退に抑え、順調な立ち上がりを披露するも、3回に入ると突如、制球が定まらず制御不能に陥り、巨人打線に一挙5点の猛攻を許し、4回6安打5失点で今季初黒星を喫した。
初回、2回と3者凡退の順調な立ち上がりを見せた勝野昌慶だが、3回先頭打者の香月一也にセンター前ヒットを許すと、1アウト1、2塁から松原聖弥にフォークを流され、レフト前へ先制タイムリーヒットを献上すると、続く坂本勇人にはカーブを引っ張りこまれ、技ありの2点タイムリー二塁打、梶谷隆幸には右中間に2ランホームランを浴び、打者10人の猛攻を受け、5失点と炎上した。
前回登板中日ドラゴンズの先発初勝利を挙げたが、今回はまさかの大炎上となった勝野昌慶は「試合を壊してしまい申し訳ないです」。とがっくりと肩を落とした。
与田監督は勝野昌慶の投球に対し、「ちょっと変化球を多く使いすぎる。今日は真っすぐがすごく良かったので、持ち味のボールをうまく使えば良かったが…。変化球をいいところに投げようとするのが逆にボールになったり、ジャイアンツ打線も2周りに入って狙ってくる傾向があった」。と指摘した。
今季初ホームラン放ったA・マルティネス
打線の起爆剤として、13日に初昇格したA・マルティネスが「4番・一塁」で先発出場し、中日ドラゴンズ打線を完璧に抑え込んでいた巨人先発の畠世周から完封勝利を阻止する一発を放った。
5点を追いかける9回、先頭打者で打席に立ったA・マルティネスは、畠世周の外角146キロのストレートをフルスイングで捉え、大きな放物線を描いた打球をライトスタンドへ運び、今シーズン初安打を本塁打とする意地の一発を放った。
意地の一発を放ったA・マルティネスは「難しいボールには手を出さないようにして、甘いところを狙っていたよ。しっかり捉えることができた」。と狙い通りのホームランを放った。
大島洋平がマルチヒットを放つも、猛打賞はなく、開幕から16試合連続で猛打賞なしがない中日ドラゴンズ打線の起爆剤として期待が掛かるA・マルティネスが一発放ったことで、緊張がほぐれ、ヒットを量産することを期待したい。
公開日:2021.04.15