18年・19年は2年連続で全試合出場の糸原健斗
阪神の糸原健斗内野手が、4月30日の対広島戦で2安打1打点の活躍を見せ、チームの4対2の勝利に貢献した。マルチ安打は今季早くも10度目。7試合連続安打も更新しており、好調をキープしている。
糸原健斗は16年ドラフト5位入団の29歳。ルーキーイヤーの17年から66試合に出場すると、18年・19年と2年連続で全試合出場。19年には入団3年目でキャプテンに就任する等、チームの顔の一人となった。
身体の小さな子どもにも夢を与えたい
糸原健斗は身長175センチと体格に恵まれたプレイヤーではない。高校時代(島根・開星高校)は、高校通算28本塁打を放っていた。だが、東京六大学(明治大学)でプレーする中で野球観が変わり、自分の役割を強く意識するようになった。そして社会人野球(JX-ENEOS)含めて「自分より身体の大きな選手の中で生き抜くための技術や精神面」を培ったのだ。
19年当時の雑誌インタビューでは「身体の小さな子どもにも夢を与えたい」と語るなど、単なる野球の実力だけでなく、野球に取り組む真摯な姿勢も高く評価されている。
20年は骨折などから試合出場数は63にとどまり残念な想いをしていた。その悔しさを晴らすべく臨んだ今シーズン。4月を終えた時点で打率.348は見事の一言だ。チームもここまで20勝9敗貯金11。勝率.690の絶好調だ。
2005年以来、遠ざかっているリーグ優勝。そして日本一へ向け、2番セカンド糸原健斗の活躍は今後も不可欠。リーダーの奮闘をファンは今後も楽しみにしている。
公開日:2021.05.01