私たちと一緒に遊びましょうよ
カラスの遊びとされる映像を見たことはあるでしょうか。動物が遊んでいるかどうかを確かめるのは簡単ではありません。そもそも遊びを定義するのも簡単ではありません。ただ、どう考えても意味がないことを、わざわざ手間をかけてやっているのは「遊び」と呼んでもいい場合はあると思います。カラスの遊びとして有名なものに、滑り台を滑った、というものがあります。しゃがみこんで滑ることもありますし、仰向けになって背中で滑ることもあります。奇妙なのは、わざわざ滑り台を歩いて登ろうとしては滑り落ちるのを繰り返していることがある点です。最初は間違って滑ってしまっただけかもしれませんが、何か面白いと感じたのでしょうか? 滑り台ではなく、雪の上で同じような行動を見せるカラスもいます。横向きにゴロゴロと転がる例も撮影されています。
電線に止まっているカラスが突然ブランと足でぶら下がり、そこからクルンと一回転して戻ることもあります。地面近くに垂れ下がった枝に飛びつき、クチバシでくわえてぶら下がり、そこから足をかけて枝に登る行動も見ました。というわけで、カラスは遊ぶ可能性が高いのですが、なんでもかんでも遊びだというのは間違いです。ただ、人間にはわからないだけで、ひょっとしたらカラスにとっては意味のあることをしているのかもしれません。。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 カラスの話』
著: 松原始
「カラスはなぜ怖いのか?」がわかる本!黒い羽を虹色に輝かせ、時に人を威嚇し、悠然と街を歩く。不吉なシンボルとされる方、賢さで知られる彼らの生態や魅力を面白く伝える1冊です。「カラスはほんとは怖くない!? 」「 読めばよむほど、好きになる!?」
公開日:2021.05.15
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