2年連続規定投球回数クリアの青柳晃洋
5月14日の対巨人戦で2対1と勝利した阪神。この試合、要所を締める投球で7回1失点でまとめたのが青柳晃洋だ。今季3勝目。7登板で防御率は2.00とチームトップ。そしてクオリティ・スタートは6回で堂々のリーグ1位だ。
クオリティ・スタートとは、先発投手がどれだけ試合をつくることができたかを測るもので、6回以上を投げて自責点を「3」以内に抑えることで成立する。この割合が高いほど安定した投手と言えるのだが、青柳晃洋は今季クオリティ・スタート率85.7%を誇る(7分の6)。このクオリティ・スタート率でもリーグ1位だ。昨季1番良かった西勇輝でも80.95%(21分の17)だったから、青柳晃洋の今季の安定感がいかに良いか分かる。
青柳晃洋は2015年ドラフト5位入団の6年目。昨季は2年連続で規定投球回をクリアし、防御率3.36。ローテーション投手の役割を果たした。勝利数の最高は19年の9勝だから、今季は絶対に二桁勝利が欲しいところだ。これまでの安定感を考えれば、目標は上方修正が可能だろう。
阪神は今季4度目の4連勝
そして青柳晃洋からバトンを受け、1点差を守り切ったのが岩崎優とスアレスだ。
岩崎優はリーグトップ14ホールド目。防御率は0.98とまさに鉄壁だ。昨年も41試合防御率1.82。一昨年も48試合防御率1.01と安定感に恐れ入るばかりだが、今季は何といっても優勝がかなり狙える位置。やりがいもさらに増しているだろう。
そしてスアレス。こちらもリーグトップ11セーブ目。19試合19回で防御率0.47だ。5月は7試合で1点も取られていない。岩崎優と並んで、12球団でも隋一と言っていい勝ちパターンだろう。
安定感のある先発投手と鉄壁のリリーフ陣。まだ5月だが4度目の4連勝となった阪神タイガース。18年ぶりの優勝が日に日に現実味を帯びてきている。
公開日:2021.05.15