カラスの「言葉」を聞いてみると?
カラスは多彩な鳴き声で音声コミュニケーションを取っていますが、ヒトの使う言葉とは違い、単語がつながって文章になっているというわけではありません。鳴き声全体で信号と考えたほうがいいようです。ただ、シジュウカラでは鳴き声の組み合わせ方で反応が変わる例が知られているので、鳥の音声にも文法「的」なものはありそうです。
カラスの言葉で意味がわかっているものはいくつかあります。例えば「オレがいるぞ」という声、「エサがあるから集まれ」という声、「これあげる」という声などです。ヒナがエサをねだるときや求愛も音声を使っています。怒ったときはのどに力が入るのか、だんだん声がしゃがれてくる、といった変化もあります。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 カラスの話』
著: 松原始
「カラスはなぜ怖いのか?」がわかる本!黒い羽を虹色に輝かせ、時に人を威嚇し、悠然と街を歩く。不吉なシンボルとされる方、賢さで知られる彼らの生態や魅力を面白く伝える1冊です。「カラスはほんとは怖くない!? 」「 読めばよむほど、好きになる!?」
公開日:2021.05.25