体を温めるアイドル食材
身近な、いつも食べているものにも、体を温める食材はいっぱいあります。なにげなく口にしてはいたけど、もっと効果を感じたい、合理的に食べたい、と思いませんか? 切り方や調理方法で栄養価が変わるので、これを参考にしてぜひ、実践してみましょう。
【明太子】体を温めて、美肌作りや老化防止に役立つ
●なんと、9種類のビタミンが含まれています!
明太子は主にスケソウダラというたらの卵を、唐辛子を使った調味料に漬け込み、熟成させたもの。たらこにはないカプサイシンやβカロテンなどの栄養素を含む、体を温める食材です。明太子はビタミンの宝庫。目の健康に欠かせないビタミンA、かぜ予防にも効果のあるビタミンB1、皮膚や粘膜を正常に保つビタミンB2、貧血防止に役立つビタミンB6、認知症にも効果が期待できるビタミンB12、美肌、シミ、しわ予防のビタミンC、アレルギー症状を予防・改善するビタミンD、抗酸化作用やホルモンバランスを整えるビタミンE、丈夫な骨を作るビタミンK を含みます。
その他に、ミネラルやカルシウム、亜鉛も含んでいるので、筋肉増強にも効果が期待できます。
【Point】おにぎりには明太子を入れて冷えを改善
血行を促進し、体を温めてくれるので、外出時のお弁当にはぜひ、明太子おにぎりを!
保存方法
●ひとつずつラップで包んで冷凍します
開封されていない場合はそのまま冷蔵庫へ。開けて余った場合は、密閉容器に入れ、冷蔵庫のチルド室などで、ともに1週間ほど保存可能。長期保存したい場合は、ひと房ずつラップに包み、まとめて密封袋に入れ、しっかり空気を抜いて冷凍します。1か月ほど保存可能。解凍は食べる分だけ取り出し、ラップのまま密閉容器に入れ、冷蔵庫で解凍します。
おすすめの切り方&調理方法
●焼き明太子にする場合は焼いてから切る
通常、「サク」という形で販売されています。刺身にする場合は刺身包丁を使い、引き切りをします。サクの右端から筋目に対して直角に包丁を入れ、根本から刃先全体を使い、ゆっくり引いて切ります。和え物や煮物など、調理をする場合はぶつ切りにします。料理によって大きさは変えますが、刺身と同じようにひき切りしてからさいの目に切ります。
・ぶつ切り/生食など
・ほぐし/和え物、パスタなど
おすすめの食べ合わせ
●明太子+じゃがいも
ビタミンC がダブルで抗酸化作用がバッチリ。
●明太子+ごぼう
食物繊維をプラスして、お腹を温め腸をスッキリ!
明太子メニュー例
明太子パスタ、たらもサラダ、豆腐の明太マヨチーズ焼き、じゃが明太チーズボール、春キャベツと明太子の和え物、高菜明太うどん、明太子入り厚焼き玉子など。
【書誌情報】
『図解 カラダを温める食べ物』
著者:石原結實 医学博士/イシハラクリニック院長
レシピ/料理:藤沢セリカ
近年、低体温が病気を招く原因となり、体温が上がると不調が改善=健康になるといわれている。医師である著者が、身体を温める30種以上の食材をクローズアップし、食材ごとの成分や効能、また、調理法や切り方・保存法・食べ合せによる最適な摂り方を紹介、解説する。
公開日:2021.08.02