6月6日の安田記念GⅠはグランアレグリアが負け、ダノンキングリーが待望だった初GⅠの栄冠に輝いて、東京競馬場5週連続GⅠが幕を閉じた。
しかし、まだまだ各地方競馬場では熱い戦いが繰り広げられている。
それは、各地方のダービーレースだ。
5月25日の石川ダービーから開幕し、各地方競馬場のダービー馬を決める。
そして最後は7月14日に大井競馬場で、砂の3歳王者を決めるジャパンダートダービーまで続く道のりとなる戦いだ。
すでに金沢競馬場ではアイバンホーが、佐賀競馬場でトゥルスウィーが勝ち名乗りを上げている。
来たる6月9日には南関東4競馬場のダービー、東京ダービーが大井競馬場で開催される。
ここでの注目は南関3冠の最初の一つ目「羽田盃」を制したトランセンド産駒の⑮トランセンデンスが2冠目を奪取出来るのかどうか。
そして大井競馬場の七不思議の一つ、騎手歴半世紀近くの大井の帝王「的場文男」が今年こそ、東京ダービーを勝つことが出来るか否かの2点である。
この東京ダービーは前哨戦で羽田盃を経由した馬の成績が良く、過去10年で7勝を挙げ、3着内率も30%を超えているほど成績が良い。
さらに羽田盃経由から東京ダービーを勝った7頭全ては、羽田盃では上位の3着以内に入った馬のみ。今年は1着の⑮トランセンデンス、2着の⑨アランバローズが出走しており、東京ダービー馬に一番近い場所にいると思われる。
ここで残念なのが、当初は羽田盃3着のランリョウオーに騎乗する予定だった的場文男騎手だ。ランリョウオーが骨折で出走出来なくなってしまったので、東京ダービートライアル2着の⑫トーセンマッシモに騎乗することになった。
⑫トーセンマッシモが前走出走したのは東京ダービートライアル。同レース経由だと、過去10年では2着が最高で3着内率も9.1%とかなり低く、データ通りなら今年も厳しい戦いになると予想される。
しかし、今年の日本ダービーでは36年ぶりに乗り替わりで、シャフリヤールが制したように過去に前例がほとんどないことが起こることもある。
なので、的場文男が⑫トーセンマッシモで東京ダービーを獲る可能性もゼロではない。
さあ今年の東京ダービーでも、日本ダービーや安田記念のように波乱となるのか!?
発走は6月9日 大井競馬場 11レース 20:10予定。
公開日:2021.06.08