神社での正しい参拝作法
どこそこの神社をお参りすると運気が上がるといった文言を、雑誌やネット上の記事でよく目にします。しかし、せっかくそのような神社をお参りをしても、御祭神の不興を買うようなことをしてしまっては、逆効果にもなりかねません。正しい作法で参拝することが大切です。神社を参拝する際に、何よりまず心がけておきたいことは、そこが神様の宮殿だということです。いってみれば王宮のようなものです。王宮で無礼な振る舞いをすれば叱られてしまいます。神社も同じことです。社殿の中から神様がこちらを見ていると思って身を慎むべきです。
境内に入ったら、まず手水で清めます(15項参照)。参拝の際にはハンカチを忘れずに。参道を歩く時は中央(正中)を避けます。神様の通り道だからです。拝殿でお参りする時も中央はなるべく避けましょう。なお、境けい内だいでは脱帽します。寒い日などは参道での着用は構いませんが、拝殿前でお参りする時や昇殿の際には脱帽します。サングラスもとります。拝殿前での参拝は「二拝二拍手一拝」です。拝殿に昇殿して正式参拝する際には、玉串奉奠をします。
日本では古来、言葉には霊性(神霊)が宿っていて、不用意に用いると、悪しきことを引き起こすと恐れられていました。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 神道』
著:渋谷申博
「神道には教義がないって、本当なの?」「八百万の神々の中で一番偉いのは、誰?」「鳥はいないのに、なぜ鳥居というの?」 神道の起源から日本の神様、開運神社のご利益まで楽しくわかる! 古代から伝えられてきた日本の心──神道。その奥深い世界を57項目の素朴な疑問からズバリ解説しす。
公開日:2021.06.15
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