ファールの後、新しいボールを球審がピッチャーに投げ渡すのが基本だが…
ピッチャーの立場から「投げていて気持ちが入るキャッチャーのプレー、仕草」を斉藤和巳さんに聞いてみた。
現役時代、主に受けてもらっていたのは城島健司だったというが、おそらく城島健司以外は誰もやっていないピッチャーにとって「キャッチャーからのリスペクトが伝わってくる仕草」があったという。
それは、
バッターがファールを打った後、球審にもらった新しいボールを1回~2回捏ねてからピッチャーに投げるようにしていた
という行為だ。
球審がピッチャーに直接投げてしまうことが多い。それを城島健司は必ず球審にもらうように言って、キャッチャーミットを外して捏ねていたという。
物理的にその捏ねることが大きな影響をもたらすわけではない。
気持ちの面で「ピッチャーにしっかりと投げて欲しい」というキャッチャーとしての思いが伝わってきたという。
斉藤和巳さんはそれを「キャッチャーから無言のピッチャーへのリスペクト」だと感じていたという。
公開日:2021.06.19