「運動神経が悪い」という言い訳
運動神経が悪い、とはだいぶ言い尽くされた感のある表現ですね。運動が苦手な人は、その言い訳として「運動神経が悪いから」と言いがちではないでしょうか。ただ、その意味することが何なのか、厳密な定義を語れる人は少ない気がします。
実は、運動神経とは、脳からの指令で体を動かす回路のことでしかありません。運動神経の良し悪しとは、動作が思い通りできるかどうか、です。正しい動きを繰り返せば、正しい回路ができる=運動神経が良いということになるのですが、その回路が無かったり、変な動作のクセができてしまっている人を「運動神経が悪い」と表現するのです。
運動神経は先天的?
この運動神経とは、先天的に良し悪しが決まっているわけではありません。頑張っても良くならない、ということはなく、正しい動作を覚え、脳からの指令を伝える回路ができ、体の操作性を改善することで運動神経を良くすることは可能なのです。トップアスリートを見て「あの人たちは運動神経が良いから……」とはよく言うことですが、一方で繰り返し練習することで動作が身についていくことを経験した人も多いと思います。
脳から出された運動の指令は、神経細胞を通じて末端の筋肉に伝わります。このときの電気信号の伝わったルートが回路となります。実際には、脳からの指令を身体が覚えることで運動神経が良くなるのではなく、脳がうまくいったときの神経回路を覚えて良くなっていくのです。
正しい歩き方で健康な人生を
動作に悪いクセがついてしまっていると、改善は非常に面倒です。特に、歩き方や走り方など無意識に始めている動作はクセがついてしまっていることが普通ですので、正しい回路に修正するには時間がかかり、繰り返しが必要となります。
こうした困難を克服し、正しい歩き方を身につけ、大腰筋を使う回路をつないでいく作業が「大腰筋ウォーキング」を身につけるということです。「大腰筋ウォーキング」は「つまづきやすい」「姿勢が悪い」「肩が上がらない」などの問題を改善し、肩こりや腰痛も解消させます。長く健康でい続けるためにも身につけたい歩き方なのです。
「大腰筋ウォーキング」を身につけることは、簡単にできることではありませんが、一方で歩くことは誰もが日々行っていることでもありますので、自分のクセを今一度見直し、正しい動作を身につけていきましょう。「運動神経が悪い」と諦めるのではなく、誰もが健康な人生を手に入れることが可能なのです。
公開日:2018.10.10
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