63年ぶりの偉業達成を目指す中野拓夢
7月14日に甲子園球場行われたDeNAベイスターズとのリーグ前半最終戦に、「8番・遊撃」で先発出場した中野拓夢は、3打数1安打と11試合連続安打でリーグ前半戦を締めくくった。
オールスター第1戦では、勝負を分ける9回2アウト満塁のチャンスの場面で初打席を迎えた中野拓夢は、打つ気満々ながらも千葉ロッテマリーンズ益田直也から8球粘って、押し出しフォアボールを選び、決勝点を奪う活躍を披露した。
そんな中野拓夢は前半戦を終え、76試合に出場し打率.278、16盗塁と結果を残し、「出来すぎているのかなというのが一番の印象」。と振り返った。
6月25日DeNAベイスターズ戦から6試合、24打席連続無安打と不調に陥り、7月2日広島カープ戦では先発落ちも経験した中野拓夢は「(自分の)調子が悪いときに、近本さんは打撃の調子が良かったので、どういった感じで打っているのかを練習の時に聞いた。“自分のスイングをすることが一番大事”と言われました」。と不調に陥った時は何がダメかを積極的に先輩にアドバイスを求め、自分のバッティングをしっかり客観的に捉え、修正できたことで打撃不振をしっかりと乗り越えた。
打撃不振を乗り越え、11試合連続安打でリーグ前半戦を締めくくり、さらなる活躍が期待される中野拓夢は、1958年に巨人・長嶋茂雄が達成したプロ野球史上2人しかいない新人での「打率3割&30盗塁」の63年ぶりの偉業達成を目指す。
シーズンの目標を「新人王獲得」からプロ野球史上2人しかいない新人での「打率3割&30盗塁」の63年ぶりの偉業達成に上方修正した中野拓夢は目標達成に向け、「役割をしっかり果たすことによって結果がついてくると思う」。と語った。
63年ぶりの偉業達成には、リーグ前半戦以上の数字が求められるが、達成できれば、シーズン開幕当初の目標であった「新人王獲得」も見えてくる。
リーグ後半戦も佐藤輝明に注目が集まるだろうが、63年ぶりの偉業達成を目指す中野拓夢も同じくらい注目すべきだ。
公開日:2021.07.20